長崎・島原のソーセージメーカー大光食品が「肉の日」に合わせて実施したフォロー&リポストキャンペーンが、24時間で1万5千件を超える拡散を集めました。
X(旧Twitter)でプレゼント企画を検討している食品メーカーやキャンペーン担当者に向けた分析です。
初動の伸び方と、拡散を担った層の傾向まで読み取れます。

肉の日!ソセ50本!
お好きな10本セット×5名様
応募方法はフォロー&リポスト
締切は6/30(火)23:59まで pic.twitter.com/f4oBHpJnwZ— 大光食品【公式】ソーセージ/長崎 (@daikofoods) 2026年6月28日
キャンペーン概要
大光食品は、雲仙岳の豊かな水を使った養豚・養鶏から自社工場での加工までを一貫して手がける長崎県島原市の食品メーカーです。
1970年の設立以来、九州産の豚肉と国産玉ねぎを使った「島原工房」ブランドのソーセージを製造しています。
今回の企画は、毎月29日の「肉の日」に合わせたものでした。
賞品は「お好きな10本セット」を5名様にプレゼントするという内容で、応募条件は公式アカウント(@daikofoods)のフォローと対象ツイートのリポストの2つ。
締切は6月30日23時59分まで。
「ソセ50本」というキャッチーな打ち出しと、当選者が自分で好きな商品を10本選べるという分かりやすさが特徴です。
応募のハードルを「フォロー&リポスト」だけに絞った、王道のリポスト型キャンペーンと言えます。
結果サマリー
まずキャンペーンの成果(参加・拡散の規模)から見ていきます。
対象ツイートのリポストは総数で約15,581件、引用リポストは77件に達しました。
「フォロー&リポスト」という1アクションの企画で、24時間のうちに1万5千件規模の拡散が生まれた計算になります。
次に、告知ツイート自体の伸びです。
このツイート1件で、インプレッション(表示回数)は244,908回を数えました。
いいねは6,724件、リプライは620件、ブックマークは281件です。
注目したいのは、いいね6,724件に対してリポストが約15,581件と上回っている点です。
リポスト/いいね比は2.32倍で、この数字が1.0を超えると「眺めて終わり」ではなく「行動(拡散)まで動いた」割合が高い、行動喚起型のキャンペーンだったことを示します。
見られた回数に対する拡散率は6.4%、いいね率は2.7%でした。
キャンペーン成果
参加・拡散の規模リポスト総数
15,581件
引用RT数
77件
告知ツイートの反応
告知1件としての伸びインプレッション
244,908回
いいね数
6,724件
リプライ数
620件
ブックマーク数
281件
拡散タイムライン
拡散の伸び方には、リポスト型キャンペーンらしい明確な立ち上がりが見られました。
計測開始から最初の1時間で全体の約19%、6時間で約57%が投稿されており、初動からの数時間で過半に達しています。
ピークは6月29日の朝7時台で、1時間あたり2,761件のリポストを記録しました。
「肉の日」当日の朝に話題が一気に集中した形です。
拡散の内訳を見ると、24時間で集計できた約14,892件のうち、リポストが14,823件、引用リポストが69件でした。
大半が純粋なリポストによる拡散で、参加のハードルの低さがそのまま件数に表れています。
拡散の担い手
どんな層がこのキャンペーンを広げたのか。
拡散者の傾向を把握するため、今回は青バッジ(X Premium の有料機能による認証マーク)が付与されたアカウントを抽出して確認しました。
期間内に青バッジ付きでリポストしたアカウントは約265件あり、そのうち確認できたサンプル98件を分析しています。
さらに、フォロワー1,000人以上で懸賞専用とみられるアカウントを除いた「主要拡散者」は42件でした。
この主要拡散者42件の発信ジャンルを、賞品(ソーセージ=日常の食卓向け食品)に合わせて分類しました。
最も多かったのはゲーム・アニメ・エンタメ系で17件(約40%)、特定ジャンルに偏らない一般の生活者層が11件(約26%)、グルメ・食・お酒系が6件(約14%)、暮らし・育児・家事系が5件(約12%)、美容・コスメ系が3件(約7%)という分布です(いずれも主要拡散者サンプル42件中)。
食卓に直結するグルメ系・暮らし系を合わせると11件(約26%)。
ただ、ソーセージはジャンルを問わず誰もが日常的に口にする食品です。
今回の結果は特定の趣味層に偏らず、一般の生活者から趣味の発信者まで幅広い層へ自然に届いたことを示しているとうかがえます。
フォロワー規模で見ると、1万〜10万フォロワーの中規模アカウントが8件、1万フォロワー未満が34件で、巨大アカウントに依存せず、等身大の発信者を中心に広がった点も特徴です。
フォロワー1,000以上の有料ユーザー42アカウントが拡散(最大35,957・うち1万超8件)
※ 期間内に青バッジが265件リポスト。うち98件を確認した範囲の集計です。
発信ジャンルの分布
フォロワー規模の分布
- 1万〜10万フォロワー8件
- 1万フォロワー未満34件
賞品ジャンルと親和的な発信者:約 74%
Xでの反応
リプライ欄や引用には、賞品への率直な期待の声が多く寄せられました。
確認できた範囲では、「ソーセージが食べたい」「ソセ人です、食べたい」といった、商品そのものを楽しみにするコメントが中心です。
なかには「減量明けに食べたい」と、ご褒美として待ち望む声もありました。
懸賞だからとりあえず応募する、という反応よりも、商品自体への食欲や好意が前面に出ていた印象です。
賞品が分かりやすく、しかも自分で10本選べるという設計が、こうした前向きな反応を引き出したと読み取れます。
考察
このキャンペーンが短時間で広がった理由は、いくつかの要素の組み合わせにあると見ています。
ひとつは、応募条件を「フォロー&リポスト」の1アクションに絞ったこと。
手間がかからないほど、見た人がその場で参加しやすくなります。
もうひとつは「肉の日」という明確な実施理由です。
記念日に乗せることで投稿に必然性が生まれ、当日の朝にピークが集中する形にもつながりました。
そして賞品設計です。
高額家電のような射幸性ではなく、「自分で好きな10本を選べるソーセージ」という、生活に根ざした分かりやすい賞品にしたことで、食べたいという素直な動機が拡散を後押ししました。
リポスト/いいね比2.32倍という行動喚起型の数字は、この「分かりやすさ」が効いた結果と言えそうです。
同様のキャンペーンを実施するなら
今回の結果から、食品メーカーがリポスト型キャンペーンを設計する際に押さえたいポイントを整理します。
- 参加条件は1アクションに絞る:フォロー&リポストのみのシンプルな設計が、初動の伸びと総拡散数の両方に効いています。
- 記念日・季節イベントに乗せる:「肉の日」のように投稿の必然性をつくると、特定の時間帯に話題を集中させやすくなります。
- 賞品は生活実感のあるものにする:高額さよりも「食べたい」と素直に思える分かりやすさが、行動喚起型の拡散を生みます。
- 当選者が選べる余地を持たせる:「好きな10本を選べる」のような自由度は、参加者の前向きな反応を引き出す要素になります。
- 拡散後に「誰に届いたか」を振り返る:拡散数だけでなく、どんな層が広げてくれたかを把握すると、次回の賞品設計やターゲティングに活かせます。
SocialReport でキャンペーンの反響を可視化する
今回のような「特定ツイートがどれだけ拡散したか」の効果測定は、SocialReport が X で直接対応している領域です。
リポスト(拡散)調査では、対象ツイートのリポストと引用リポストを自動で追跡し、「RTのみ/引用RTのみ/両方」の3パターンから集計方法を選べます。
複数のキャンペーンツイートをOR条件でまとめて集計することも可能です。
あわせて、キーワードやハッシュタグを登録して投稿数の推移・KPI・投稿者ランキング・曜日×時間帯のヒートマップを追えるため、「いつ・誰が・どれだけ広げたか」を一画面で確認し、約50項目から選べるPDFレポートとして自動出力できます。
拡散件数を手作業でExcelに集計しているケースでは、その工数を大きく圧縮できます。
クレジットカード不要の無料トライアルを用意しています。
まとめ
大光食品の「肉の日」キャンペーンは、応募条件のシンプルさ・記念日のタイミング・賞品の分かりやすさという王道の組み合わせが、24時間で1.5万件超の拡散として結実した好例でした。
派手な賞品に頼らずとも、生活実感のある企画が幅広い生活者層に届くことを示しています。
拡散の「数」だけでなく「誰に届いたか」まで振り返ることが、次の一手の精度を上げる鍵になります。
※本記事のデータは 2026年06月30日11時時点で X 上の公開情報をもとに SocialReport が集計した非公式の分析です。
リポスト数などの数値は取得時点のスナップショットであり、最新の値とは異なる場合があります。
担い手・参加者の分析は、確認できたサンプルの範囲での傾向であり、全数調査ではありません。
最終更新:2026-06-30