SEO GUIDE / 実践ノウハウ

Instagramがアルゴリズム操作を本格テスト:「話しかけて調整する」フィードで運用は何が変わるか2026年版

2026.07.13 Social Report編集部

2026年6月28日、Instagramが「あなたのアルゴリズム」をより使いやすくする4つの操作方法をテスト中だと、責任者のアダム・モセリ氏が明かしました。
Instagramを運用するマーケティング担当者・代理店が対象です。
会話形式での調整まで登場した今回の動きから、運用に効くポイントを読み解きます。

テスト中の4つの操作方法

モセリ氏がInstagramとThreadsで共有した内容によると、テストされているのは次の4つです。

ひとつめは、ホームフィードを下にドラッグするだけで「あなたのアルゴリズム」のパネルを開ける導線。
ふたつめは、Reelsの合間に差し込まれる話題(トピック)の調整ポイント。
みっつめは、おすすめReelsに表示される「興味あり/なし」を素早く伝えるボタン。
そしてよっつめが、話題を自分で指定しなくても自然な言葉でおすすめを調整できる「会話形式」のプロンプトです。

モセリ氏は「『あなたのアルゴリズム』をInstagram全体でもっと身近で役立つものにしようとしている。
一部はテスト中、一部は近く登場、一部はうまくいかないかもしれない」と述べ、フィードを「自分に降りかかってくるもの」ではなく「話しかける相手」のように感じられる状態を目指す、と説明しています。

6月のメインフィード拡張からの「地続き」

この動きは突然出てきたものではありません。
6月10日に「あなたのアルゴリズム」がメインフィードへ拡張され、今回はその操作手段を一気に増やしてきた、という流れです。
機能を広げ、次に触りやすくする——半年スパンで見ると、Instagramが「アルゴリズムの主導権を一部ユーザーに渡す」方向を一貫して打ち出していることが分かります。

ただし「時系列フィード」要望には応えていない

ここで冷静に見ておきたい点があります。
今回の操作群は、ユーザーから最も多く寄せられている要望——フォロー中のアカウントだけを時系列で表示するフィード——には応えていません。
アルゴリズム配信のほうがエンゲージメントを大きく稼ぐため、Metaはそこを避けている、というのが海外メディアSocial Media Todayの見立てです。
同メディアは、多くのユーザーは細かい設定を触らず受動的なおすすめ消費を好む(TikTokが広めた習慣です)ことから、これらの操作も実利より広報的な側面が強い、と指摘しています。

現場感覚でも、一般ユーザーの大半が能動的にフィードを調整する未来は考えにくい。
けれどマーケティング担当者にとっての意味は別です。
操作のハードルが下がるほど、「見たい話題」として明示的に選ばれる投稿と、「減らしたい」と弾かれる投稿の差がはっきりする
能動操作が普及するなら、テーマの一貫性が今まで以上に効いてくる、と読み取れます。

運用担当者の読み筋

第一に、テーマの言語的な明確さを点検することです。
「話しかけて調整する」モデルでは、ユーザーが自分の興味を言葉にし、それに合うアカウントが拾われます。
プロフィールやキャプションで「自分は何のアカウントか」が一貫して言語化されているか。
ここが曖昧だと、興味の言語化が進むフィードでは拾われにくくなります。

第二に、過剰反応はしないことです。
モセリ氏自身が「うまくいかないかもしれない」と言っている通り、これはまだテスト段階です。
導線が正式化されてから動いても遅くはありません。
今は方向性を観測し、テーマ設計の土台を整えておく時期だと考えています。

SocialReport の視点から

ユーザーが興味を言語化してフィードを選ぶ流れが進むほど、「いまどの話題が伸びていて、どんな言葉で語られているか」を把握する価値が高まります。
SocialReportのInstagram分析では、ハッシュタグ単位での投稿数・エンゲージメント推移、関連ハッシュタグの推薦、キャプションのワードクラウドや感情分析を確認でき、テーマ設計の手がかりとして使えます。
約50項目から選べるPDFレポートとしても出力できます。

なお、自社アカウント1つのシェア率・スキップ率といった細粒度の指標を継続的にウォッチする用途は、現状のSocialReportでは対応していません。
この領域は「アカウント運用サポートツール」として構想を進めている段階で、形が見えてきた段階で改めてご案内させていただければと思います。

まとめ

操作UIの追加に見えて、本質は「ユーザーが自分の興味を言語化する」前提への移行です。
フィードが「話しかける相手」になるなら、運用側に求められるのは、自分のアカウントが何のテーマなのかを一貫して、明確に語れていること。
まだテスト段階ですが、向かっている方向ははっきりしています。


最終更新:2026-06-30

SOCIAL REPORT

集計作業を自動化して、分析に集中しませんか?