焼肉チェーン「牛角」が2026年8月17日の朝に投稿したフォロー&リポストキャンペーンが、24時間で9,624件の拡散を集めました。
Xで応募型キャンペーンを企画する運用担当者に向けて、その広がり方を時間単位で追います。
告知のタイミングと賞品の設計が初速にどう効いたのかが見えてきます。

◤フォロー&リポストキャンペーン◢
🎁牛角お食事券3,000円分を抽選で30名様にプレゼントアルコール飲み放題+焼肉盛り+ホルモン盛り+無限枝豆がセットで2,178円の『焼肉酒場』
8/31(月)まで🍺生ビール🍻も飲み放題!!
※平日限定 ※対象店舗は下記のクーポンページを確認ください応募方法… pic.twitter.com/P5owbl3jJ7
— 焼肉 牛角 (@gyukaku29) 2026年8月16日
キャンペーン概要
牛角(株式会社レインズインターナショナル)が実施したのは、公式アカウントのフォローと対象投稿のリポストで応募が完了する形式のキャンペーンです。
賞品は牛角のお食事券3,000円分で、抽選で30名に贈られます。
参加に必要なのはフォローとリポストの2アクションだけ。
ハッシュタグを付けた投稿や引用でのコメントは求められていません。
注目したいのは、この告知が単独の企画ではなく、店舗施策の初日にぶつけられている点です。
牛角は平日限定の「焼肉酒場セット」(税込2,178円)について、2026年8月17日から31日まで、通常は550円の追加料金がかかる生ビール付きの飲み放題へ、価格据え置きで変更できるキャンペーンを実施しています。
セットの中身は6種・200gの焼肉に2時間の飲み放題、そして枝豆の食べ放題です。
告知ツイートの本文でも「8/31(月)まで」「生ビールも飲み放題」と、この店舗施策が前面に出ています。
つまりこのリポストキャンペーンは、賞品を配ること自体よりも、始まったばかりの店舗施策を届けるための入り口として組まれています。
2026年に30周年を迎えた牛角が、平日夜の来店を後押しする施策と組み合わせた形です。
結果サマリー
まずキャンペーンの成果から見ていきます。
取得時点でリポストは10,045件、引用によるものが30件でした。
フォローとリポストという2アクションだけで、1万件規模の参加・拡散が生まれています。
次に、告知ツイート1件としての反応です。
インプレッションは111,728回、いいねは2,801件、ブックマークは250件でした。
ここで興味深いのは動き方の比率です。
見られた回数に対する拡散の割合は9.0%で、投稿を目にした人のおよそ11人に1人がリポストしている計算になります。
いいねは2.5%、ブックマークは0.2%。
そしてリポスト数をいいね数で割った比率は3.59倍と、1.0を大きく超えました。
共感を示すより先に手が動く、行動喚起型の投稿だったことが数字から読み取れます。
キャンペーン成果
参加・拡散の規模リポスト総数
10,045件
引用RT数
30件
告知ツイートの反応
告知1件としての伸びインプレッション
111,728回
いいね数
2,801件
ブックマーク数
250件
拡散タイムライン
告知が投稿されたのは8月17日の8時51分(日本時間)です。
集計した24時間では9,624件、そのうち引用によるものが29件でした。
立ち上がりは速く、投稿直後の9時台に980件を記録して、これが24時間を通じたピークになりました。
その後も午前中は700〜800件台が続きます。
いったん落ち着いたあと、12時台に890件と再び山ができました。
夕方から夜にかけても19時台に534件、21時台に531件と、500件前後を保ったまま推移しています。
深夜にかけてゆるやかに下がり、翌朝には再び持ち直しました。
累積で見ると、6時間の時点で全体の約42%、半分を超えたのは15時台です。
瞬間的に跳ねて終わるのではなく、一日を通して参加が続いた形と言えます。
昼と夜に山ができている点は、扱っている商材とよく噛み合っています。
外食の予定は昼休みと退勤前後に決まりやすい。
ちょうどその時間帯に投稿が視界へ入る流れになっていました。
拡散の担い手
どんな層が拡散したのかも見ておきます。
拡散者の傾向を把握するため、今回は青バッジ(有料機能の認証マーク)が付与されたアカウントを抽出して確認しました。
期間内に確認できたのは105件で、そのうちサンプルとして100件を分析しています。
さらにフォロワー1,000以上のアカウントに絞り込み、懸賞専用のプロフィールを除いた44件を主要な拡散者として集計しました。
フォロワー規模の分布を見ると、主要拡散者44件のうち1万人以上が12件、1万人未満が32件です。
最大でも34,329フォロワーでした。
極端に大きなアカウント1件が全体を運んだのではなく、数千から1万人規模のアカウントが数多く重なって広がった構図がうかがえます。
発信ジャンルを賞品テーマに合わせて分類すると、確認できた主要拡散者44件のうち、ファミリー・暮らしの発信が約25%(11件)、グルメ・お酒が約16%(7件)、美容・ライフスタイルが約7%(3件)でした。
合わせると約48%が、外食のお食事券と生活実感で重なる層にあたります。
残る約52%(23件)は、特定のジャンルに寄らない一般の生活者層でした。
この分布は、焼肉という商材の性格をよく表しています。
特定の趣味クラスタに閉じることなく、幅広い生活者層へ自然に届いたと読み取れます。
あくまで確認できたサンプルの範囲での傾向ではありますが、賞品が万人に開かれているキャンペーンでは、こうした裾野の広さこそ到達を測る手がかりになります。
フォロワー1,000以上の有料ユーザー44アカウントが拡散(最大34,329・うち1万超12件)
※ 期間内に青バッジが105件リポスト。うち100件を確認した範囲の集計です。
発信ジャンルの分布
フォロワー規模の分布
- 1万〜10万フォロワー12件
- 1万フォロワー未満32件
賞品ジャンルと親和的な発信者:約 48%
Xでの反応
参加者の投稿からは、いくつかの傾向が見えました。
もっとも多かったのは、価格と内容の組み合わせに反応する声です。
生ビール付きの飲み放題が2,178円で成立する点に驚いたという投稿が複数ありました。
テレビ番組で紹介されたのをきっかけに知り、月末までに行こうと決めたという声も見られます。
次に目立ったのが、誰と行くかをセットで語る投稿です。
仲間と行きたい、推しと焼肉を食べたい、といった形で、当選後の場面を具体的に思い描いている参加者が少なくありませんでした。
実際に「焼肉酒場セット」を利用した体験を書き添え、複数人で違う味を注文してシェアできたのがちょうど良かった、お食事券が当たったらまた集まりたい、と続ける投稿もあります。
応募そのものへの短い期待の言葉も数多く寄せられました。
賞品への反応と、店舗施策そのものへの反応が同じ投稿の中に共存している。
そこが今回のキャンペーンの特徴でした。
考察
24時間で9,624件という広がりを支えたのは、3つの要素が噛み合ったことだと考えられます。
ひとつは参加のしやすさです。
フォローとリポストだけで完了し、ハッシュタグ投稿も引用コメントも求められません。
リポスト/いいね比が3.59倍だったことは、迷う時間がほとんど発生しなかったことの裏返しと読み取れます。
ふたつめは、賞品と商材の距離の近さです。
お食事券3,000円分は、同時に案内している焼肉酒場セット(2,178円)の1回分を上回る額にあたります。
当たれば何ができるのかが誰にでも即座に想像でき、実際に参加者の投稿にも「誰と行くか」が数多く現れていました。
みっつめがタイミングです。
告知は生ビール付きへの変更が始まる初日の朝に打たれました。
応募の受け皿を作りながら、同時に施策の存在そのものを広げる。
ひとつの投稿に二重の役割を負わせています。
昼と夜に山ができたことも、外食の意思決定が生まれる時間帯と重なった結果として自然に理解できます。
拡散の担い手が特定ジャンルに偏らなかったことも合わせて考えると、このキャンペーンは「賞品でファンを集める」よりも「施策を生活者へ広く届ける」設計に寄っていたとうかがえます。
同様のキャンペーンを実施するなら
今回のデータから、同じような企画を組むときに参考にできる点を整理します。
- 応募条件は1〜2アクションに絞る。
フォローとリポストのみで投稿作成を求めない形が、1万件規模の参加につながりました。 - 賞品を自社の商材そのものに寄せる。
金額をサービスの単価に近いところへ置くと、当選後の場面が想像しやすくなります。 - 店舗・サービス施策の初日に合わせて告知する。
キャンペーン単体で完結させず、進行中の施策への導線として設計します。 - 商材の意思決定時間帯を意識して投稿時刻を選ぶ。
外食なら昼前と夕方に視界へ入る流れが、今回は昼と夜の山として現れました。 - 拡散の裾野を見る指標を用意しておく。
件数だけでなく、どんな層に届いたのかを後から振り返れるようにしておくと、次の企画の賞品設計に活かせます。
SocialReport でキャンペーンの反響を可視化する
今回のような1投稿の拡散を追う分析は、SocialReport が直接対応している領域です。
X のリポスト調査では、特定のツイートに対するリポストと引用リポストを自動で追跡し、「RTのみ/引用RTのみ/両方」の3パターンから対象を選べます。
拡散KPI・T+1時間からT+7日までの拡散タイムライン・影響力ランキングTOP20・引用RTのポジネガ分布までを一画面で確認でき、リポスト調査専用のカスタムレポートとパスワード付きの共有URLも発行できます。
本記事で見たピーク時間帯や担い手の傾向も、同じ枠組みで集計したものです。
集計結果をもとにAIが読み解きと考察を書き起こすAI分析レポートも用意しており、数値・グラフ・ランキングは実際の集計データをそのまま使い、AIが担当するのは解釈の部分になります。
クレジットカード不要で、登録から1週間の無料お試しを用意しています。
登録直後の状態でも、サンプル調査の分析画面をそのまま確認できます。
まとめ
牛角のキャンペーンが示したのは、リポスト企画の成果が賞品の豪華さだけで決まるわけではない、ということです。
始まったばかりの店舗施策と同じ日に、参加のハードルを最小限にして届ける。
その組み立てが、24時間で9,624件という広がりと、特定ジャンルに偏らない到達につながりました。
企画を設計するときは、賞品の中身と同じくらい「いつ・何の入り口として打つか」を先に決める価値があります。
※本記事のデータは 2026年08月18日10時時点で X 上の公開情報をもとに SocialReport が集計した非公式の分析です。
リポスト数などの数値は取得時点のスナップショットであり、最新の値とは異なる場合があります。
担い手・参加者の分析は、確認できたサンプルの範囲での傾向であり、全数調査ではありません。
最終更新:2026-08-18