CAMPAIGN ANALYSIS

栄光酒造「蔵元のれもん」プレゼント企画、いいねの2.8倍が拡散へ回り3,155リポスト

投稿 2026.08.29 2026.09.01 公開 Social Report編集部

累計リポスト

3,155

インプレッション

31,758

いいね

1,106

2026年8月29日、愛媛の蔵元・栄光酒造が新商品「蔵元のれもん」のプレゼント企画をXで実施し、3,155件のリポストを集めました。
リポスト型キャンペーンを企画する担当者に向けて、いいねの2.8倍が拡散へ回った構造と、24時間の拡散カーブを実データで見ていきます。

キャンペーン概要

栄光酒造株式会社(愛媛県松山市)が、瀬戸内のレモンを使ったお酒「蔵元のれもん」500ml×1本を5名にプレゼントする企画です。
応募条件は公式アカウントのフォローと投稿のリポストで、締切は9月2日。
当選者へはダイレクトメッセージで連絡し、国内の成人のみを対象とすることが投稿内に明記されています。

栄光酒造は明治30年(1897年)に日野酒造として創業し、昭和43年に現在地へ移転して現在の社名になった蔵元です。
全国新酒鑑評会で金賞を複数年にわたり受賞している日本酒の造り手でありながら、近年は県産果実を使ったリキュールにも力を入れており、「蔵元の梅酒」「蔵元のゆず酒」「蔵元の晩柑」「蔵元のみかん」といったシリーズを展開しています。
柑橘のリキュールは、この蔵元が長く積み上げてきた領域です。

今回の賞品である「蔵元のれもん」は、公式オンラインショップで新発売として扱われている商品です。
価格は容量違いを含めて税込1,210円から2,860円のレンジで、贈答用の高額品ではなく、日常の食卓に置ける価格帯にあります。
「まだ飲んだことがない新商品」と「手が届く価格」が同居している点は、後述する拡散のされ方にも効いています。

結果サマリー

キャンペーンの成果としては、リポスト3,155件、引用15件が集まりました。
このうち投稿から24時間以内に確認できたのは2,135件(リポスト2,128件・引用7件)で、全体のおよそ68%が初日に動いた計算になります。
締切は9月2日なので、集計を取った時点でも応募期間は続いていました。

告知ツイート1件としての伸びも見ておきます。
インプレッションは31,758回、いいねは1,106件、リプライは96件、ブックマークは82件でした。
見られた回数に対していいねが3.5%、リポストが9.9%という配分です。
ここで目を引くのがリポストといいねの比率で、その値は2.85。
いいねを押した人よりも、リポストという次の行動まで進んだ人のほうが多いことを示しています。
「気に入った」で止まらず「応募する」まで動いた、行動喚起型の反応だと読み取れます。

キャンペーン成果

参加・拡散の規模

リポスト総数

3,155

引用RT数

15

告知ツイートの反応

告知1件としての伸び

インプレッション

31,758

いいね数

1,106

リプライ数

96

ブックマーク数

82

拡散タイムライン

投稿されたのは8月29日の11時09分でした。
最初の1時間で229件が動き、続く12時台に256件と最も高い山を作っています。
この2時間だけで24時間分の約23%です。
昼休みに入る直前という投稿時刻が、そのまま最初のピークにつながりました。

そこから6時間後の16時台までに累計1,033件、全体の約48%が集まります。
午後は緩やかに減っていきますが、18時台に126件、20時台に120件と、夕方から夜にかけて二度持ち直しました。
深夜3時台から5時台は15件前後で落ち着き、翌朝6時台から40件、41件、51件、55件と再び増えています。

つまり昼・夜・翌朝と、生活の区切りに沿って3つの波ができていました。
特定のコミュニティで一気に燃えて終わるのではなく、それぞれの人がタイムラインを開いた時間に順番に参加していった形です。
引用は24時間で7件で、参加のほぼすべてが素直なリポストで構成されていました。

拡散の担い手

拡散者の傾向を把握するため、今回は青バッジ(有料機能の認証マーク)が付与されたアカウントを抽出して確認しました。
期間内に該当したのは22件で、そのうちフォロワー1,000人以上の主要な拡散者は10件です。
以下の割合はこの10件のサンプル内での集計であり、全数調査ではありません。

フォロワー規模で見ると、1万人以上10万人未満が5件、1万人未満が5件と、ちょうど半々でした。
最大のアカウントは41,459フォロワーです。
突出した1つの大型アカウントが持っていったのではなく、中規模の発信者が横並びで参加している構図がうかがえます。

発信ジャンルは、賞品が「蔵元が造る柑橘のお酒」であることに合わせて4つの軸で分類しました。
グルメ・お酒が20%、旅行・おでかけが20%、暮らし・ファミリーが10%(いずれもサンプル10件中)。
道の駅めぐりや温泉、音楽フェスといった外出の話題を発信する層と、家庭の食卓に近い層の双方が入っています。

残る50%は特定ジャンルに寄らない一般の生活者層でした。
お酒は嗜好品でありながら日常の消費財でもあるため、この配分は「特定の趣味コミュニティに閉じず、幅広い層のタイムラインへ自然に届いた」結果として読めます。

フォロワー1,000以上の有料ユーザー10アカウントが拡散(最大41,459・うち1万超5件)

※ 期間内に青バッジが22件リポスト。うち22件を確認した範囲の集計です。

発信ジャンルの分布

  • グルメ・お酒20%(2)
  • 旅行・おでかけ20%(2)
  • 暮らし・ファミリー10%(1)
  • その他・一般50%(5)

フォロワー規模の分布

  • 1万〜10万フォロワー5件
  • 1万フォロワー未満5件

賞品ジャンルと親和的な発信者:約 50%

Xでの反応

寄せられた声は、大きく3つの傾向に分かれました。

ひとつは、自分のフォロワーへ向けて応募を案内する投稿です。
「元の投稿から応募できます」と導線を添えて紹介するもので、参加者自身が二次的な告知役として動いていました。

ふたつめは、賞品の飲み方を具体的に思い描いた投稿です。
ロックで、炭酸で、サイダー割りで、といった飲用シーンが自分の言葉で語られていました。
夏の暑さと結びつけた表現も見られます。

みっつめは、蔵元シリーズをすでに知っている人からの反応でした。
既存のラインナップを飲んだうえで「新しい柑橘のフレーバーが出てうれしい」と歓迎する声や、原材料の設計に触れる投稿があり、商品そのものへの理解を持った層が参加していたことがうかがえます。
応募の意思表示だけで終わらず、商品名や特徴を自分の言葉で書き添えた投稿が一定数あった点は、この企画の特徴といえます。

考察

拡散を後押しした要因は、大きく3つに整理できます。

第一に、参加条件が1アクションに収まっていたことです。
フォローとリポストのみで、引用でのコメントもハッシュタグを付けた投稿も求めていません。
参加までの摩擦が小さいほど、いいねで止まらずリポストまで進みやすくなります。
リポスト/いいね比2.85という数字は、その設計が素直に効いた結果と読み取れます。

第二に、投稿時刻の置き方です。
11時台の投稿が12時台のピーク256件につながっており、昼休みという最初の山の直前に置かれていました。
さらに夕方と翌朝にも波ができていることから、告知が一度きりの瞬発力で終わらず、時間帯をまたいで拾われ続けたことが分かります。

第三に、賞品の性質です。
新発売でまだ市場に出回っていないという希少性と、税込1,210円からという手の届く価格帯が両立しています。
高額賞品は応募のインセンティブとして強く働きますが、その一方で「当たらなければ縁がない」ものになりがちです。
今回のように自分でも買える価格帯の新商品であれば、外れた人がそのまま購入検討に回れる余地が残ります。
担い手の半数が特定ジャンルに寄らない一般層だったことを踏まえると、認知の入口としても機能したとうかがえます。

商品詳細を告知の1本目に詰め込まず、スレッドの続きへ回していた点も効いています。
応募条件だけが載った軽い1本目は、リポストされたときに読み手へ伝わる情報が絞られます。

同様のキャンペーンを実施するなら

今回のデータから、リポスト型の企画で押さえておきたい点を5つ挙げます。

  1. 参加条件は1アクションに絞る
    フォロー&リポストだけに絞った結果、リポストがいいねの2.85倍まで伸びました。
    引用やハッシュタグ投稿を足すほど参加のハードルは上がります
  2. 投稿時刻は生活の山の直前に置く
    11時台の投稿が12時台のピークを作りました。
    狙う時間帯の30分から1時間前が起点になります
  3. 賞品は「新発売」を軸に据える
    まだ誰も飲んでいない商品は、当選そのものに加えて「先に試せる」という価値が乗ります
  4. 応募条件は投稿内で完結させる
    締切、当選連絡の方法、成人限定である旨がすべて本文にあると、拡散した先でも条件が正しく伝わります
  5. 商品説明はスレッドの続きへ回す
    1本目を応募情報だけに保つと、拡散されるカードの情報量が整理されます

賞品のジャンルを絞り込むほど親和性の高い層に届きやすくなりますが、今回のように日常消費財に近い賞品では、一般層への広がりそのものを成果として設計する考え方もあります。
どちらを狙うかは、キャンペーンの目的が認知の拡大か、既存ファンの深掘りかで変わります。

SocialReport でキャンペーンの反響を可視化する

今回の記事で見たような「1つの投稿がどう拡散したか」は、SocialReport のX リポスト(拡散)調査が直接カバーしている領域です。
特定ツイートのRTと引用RTを自動で追跡し、拡散KPI(リポスト数・引用RT数・推定リーチ・初速スコア)、T+1時間からT+7日までの拡散タイムライン、拡散したアカウントの影響力ランキングTOP20、引用RTのポジネガ分布、投稿時間帯ヒートマップまでを一画面で確認できます。
複数のリポスト調査をOR結合してまとめて集計することも可能です。

集計結果の読み解きはAI分析レポートが担当します。
数値・グラフ・ランキングは実際の集計データをそのまま使い、AIが書くのは考察と解説の部分だけです。
作成したレポートはA4サイズのPDFとして出力でき、ログイン不要のパスワード付き共有URLでクライアントへ渡せます。

クレジットカード不要で、登録から1週間の無料お試しを用意しています。
登録直後でサンプル調査の分析画面をそのまま閲覧できるので、レポートの実物を見てから判断できます。

まとめ

手の届く価格帯の新商品を5名に配るという小さな企画が、24時間で2,000件を超える拡散を生みました。
予算の大きさではなく、参加条件の軽さと投稿時刻、そして賞品の希少性の組み合わせで拡散量は動きます。
自社のキャンペーンを振り返るときは、リポスト数の絶対値だけでなく、いいねとの比率を見ると設計の良し悪しが見えてきます。

※本記事のデータは 2026年09月01日10時時点で X 上の公開情報をもとに SocialReport が集計した非公式の分析です。
リポスト数などの数値は取得時点のスナップショットであり、最新の値とは異なる場合があります。
担い手・参加者の分析は、確認できたサンプルの範囲での傾向であり、全数調査ではありません。


最終更新:2026-09-01

SOCIAL REPORT

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