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Xプロフィールの「人気順」並べ替え、自社と競合の当たり投稿を棚卸しする2026年版

2026.09.14 Social Report編集部

2026年9月3日ごろから、Xのプロフィールで過去の投稿を「人気」順に並べ替えられるようになりました。
自社を運用する担当者と、競合を見ている代理店が対象です。
当たり投稿は数十秒で洗い出せますが、いいね数だけで読むと判断を誤ります。

担当者ほど、自社の「当たり投稿」を覚えていない

運用を1年も続ければ、投稿は数百件たまります。
ところがプロフィールを開いた人に見えるのは、直近の数十件だけです。

担当者本人も似た状態にいます。
月次レポートでその月の上位投稿は追っていても、「開設から今日までで一番反応が大きかった投稿はどれか」を即答できる人は多くありません。
担当が交代していれば、なおさらです。

今回の並べ替えは、この空白をその場で埋めてくれます。

操作は2タップ。

ただし、環境によっては出てこない

プロフィール画面で「ポスト」タブをもう一度タップすると、メニューが開きます。
そこで「並べ替え」から「人気」を選ぶと、いいね数が多いとみられる順に過去の投稿が並びます。
従来の「新しい順」へはいつでも戻せます。

気をつけたいのは、全員に配られている機能ではないことです。
ITmedia NEWS が9月3日に報じた時点では iOS アプリで確認されており、その後の検証では Web 版も対応している一方、Android 版はバージョン12.22.00でも「並べ替え」メニュー自体が表示されないと報告されています。

そして、X からの公式な発表は9月6日時点でも確認できていません。
ヘルプページの案内もない状態です。
段階的に配っている途中なのか、一部のアカウントだけなのかも分かりません。

チームで画面を見ながら話すときは、「自分には見えるが、Android の担当者には見えない」という食い違いが起こりえます。

3年前に設計された3択のうち、届いたのは1つ

この並べ替えは、急に生まれたものではありません。
2023年8月、X のデザイナーである Andrea Conway 氏が並べ替え画面を公開し、Social Media Today が報じています。
そこに並んでいた選択肢は3つでした。
「Most recent(新しい順)」「Most Liked(いいねが多い順)」、そして「Most engaged with(反応が多い順)」です。

いま日本語圏で確認できているのは「新しい順」と「人気」の2つで、3つ目に当たる軸は見当たりません。

ここが実務では地味に効いてきます。
いいねは反応の一種であって、反応の総量ではないからです。
リポストで広がった投稿、リプライで議論になった投稿、ブックマークされて後から読み返された投稿は、いいね順の並びでは正しく浮かんできません。

「人気順」という言葉から受ける印象よりも、この並びが見せている範囲は狭い。
そう受け止めておくほうが安全です。

自社を棚卸しするときに見るもの

自分のアカウントで並べ替えたら、上位20件ほどをトーンで分けてみます。

  • キャンペーンや新商品の告知
  • 中の人の雑談・失敗談
  • 業界の知見・ノウハウ
  • 他社やユーザーの投稿への反応

分けてから眺めると、「いちばん工数をかけている種類の投稿が、上位に1件も入っていない」という結果がよく出ます。
今回話題になった元の投稿でも、メインアカウントより気楽に運用しているサブアカウントのほうが伸びていた、という驚きが共感を集めていました。

ただ、その驚きを「肩の力を抜いた投稿のほうが伸びる」と一般化するのは早すぎます。
元になっているのは個人アカウント1件の例で、企業アカウントで同じことが起きる根拠にはなりません。
自社の並びを見て、自社の傾向として確かめるところまでが仕事になります。

競合を見るとき、分かることと分からないこと

報告によれば、この並べ替えは自分以外のプロフィールでも使えたケースがあります(すべての環境で使えるとは限りません)。
競合の公式アカウントを開いて人気順にすれば、そのブランドがこれまでに最も反応を集めた投稿が並びます。

同じことを以前やろうとすれば、投稿を1件ずつ遡るか、分析ツールを使うしかありませんでした。
それが標準機能でできるようになった変化は、素直に大きいと思います。

一方で、見えないものもはっきりしています。
並ぶのはいいね数の順だけで、その投稿が何回表示されたのかは分かりません。
フォロワー5万のアカウントのいいね1,000件と、フォロワー5,000のアカウントのいいね1,000件は、同じ数字でも意味が違います。
競合比較に使うなら、フォロワー規模と並べて読むことになります。

そしてこれは、自社が観察される側にもなったということでもあります。

踏みやすいワナ

スクリーンショットで運用を回そうとする

並べ替えはその場の並びを変えるだけで、履歴は残りません。
1か月後に同じ画面を開いても、順位が動いていたことに気づけない。
継続して比べるつもりなら、最初から数字を記録する形にしておくほうが結局は早く済みます。

古い当たり投稿を、そのまま今の企画に持ってくる

3年前に伸びた投稿は、3年前の文脈で伸びています。
上位にあるからといって、いま同じ企画が当たるとは限りません。
見るべきは投稿そのものより、なぜそれが刺さったのかのほうです。

並びをアカウントの全履歴だと考える

削除した投稿や非公開にした投稿は出てきません。
過去にアカウントを整理していると、当時いちばん伸びた1件が並びから丸ごと欠けている、ということが起こります。

SocialReport で取り組めること

X アカウントの投稿を指標ごとに比べる作業は、SocialReport が対応している領域です。
追跡対象に登録したアカウントの投稿一覧を、いいね・リポスト・リプライ・ブックマーク・インプレッション(実測)で確認でき、フォロワー推移やエンゲージメント集計、ワードクラウド、投稿に適した時間帯の分析まで同じ画面から見られます。
自社だけでなく、競合アカウントも同じ形で追えます。

今回の並べ替えとの違いは、記録が残るかどうかです。
プロフィールの「人気順」はその場で目視する機能なので、先週との比較や、そのまま人に渡せるレポートにはなりません。
SocialReport では約20項目から選ぶ PDF レポートを出力でき、ログイン不要のパスワード付き共有 URL でクライアントへ渡せます。
クレジットカード不要で、登録から1週間の無料お試しを用意しています。
登録直後の状態でも、サンプル調査の分析画面をそのまま確認できます。

まとめ

Xの「人気順」は、担当者の記憶と月次レポートの中に閉じていた「当たり投稿」を、誰でも数十秒で確認できる場所に出しました。
競合の代表投稿が見えるようになった一方で、自社も同じように見られるようになっています。
ただし並んでいるのはいいね数の順で、表示回数も反応の総量も含みません。
この並びは仮説を立てる入口として使い、結論は別の数字で確かめる。
その使い分けさえ決めておけば、読み違えずに済みます。


最終更新:2026-09-07

SOCIAL REPORT

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