店頭では買い物2,000円ごとにランダムで1枚もらえるコースターが、全種そろった状態で当たる。
ハートブレッドアンティークが2026年10月5日朝に始めたプレゼントキャンペーンは、そんな賞品設計でした。
告知ツイートのリポストは取得時点で2,974件に達し、いいね1,238件の約2.4倍という「見るより動く」反応が生まれています。
コラボ施策とXキャンペーンを組み合わせたい企業の担当者向けに、拡散の時間帯と担い手の傾向をデータで追いました。

◥◣プレゼントキャンペーン!!✨◢◤
アニメ「#ハイキュー !!」コラボ記念🏐
オリジナルコースターコンプリートセットが
10名様に当たる🎁【応募方法】
① @h_b_antique をフォロー
②投稿をリポスト10/7〆切
当選者にはDMで連絡いたします✉🏐https://t.co/S2hQ83rgAD#みんなで調理ジッシュー pic.twitter.com/5vfFG8u8US
— ハートブレッドアンティーク/ 世にもおいしいチョコブラウニー / GUILTY'S【公式】 (@h_b_antique) 2026年10月4日
キャンペーン概要
実施したのは、マジカルチョコリングで知られるベーカリー「ハートブレッドアンティーク」の公式アカウントです。
運営するオールハーツ・カンパニーは、ハートブレッドアンティークのほか「パステル」「ねこねこ食パン」などのベーカリー・パティスリーを展開しています。
きっかけは、アニメ「ハイキュー!!」とのコラボ第2弾です。
「強豪集結!みんなで調理ジッシュー!!」をテーマに、2026年10月1日から11月17日まで各校のメンバーをモチーフにしたパンやスイーツを販売しています。
前回好評だったコラボが今回は規模を広げての開催で、烏野・音駒に加えて青葉城西や白鳥沢などの高校が加わりました。
今回のキャンペーンの賞品は、オリジナルコースターのコンプリートセットで、当選は10名です。
このコースターは店頭ではコラボ商品を含む2,000円(税込)ごとの購入でランダムに1枚もらえる特典で、全種そろえるには何度も足を運ぶ必要があります。
それが一式で手に入るという点に、作品ファンにとっての賞品の価値がありました。
応募方法は、公式アカウントのフォローと告知投稿のリポストの2ステップです。
締切は10月7日で、当選者にはDMで連絡すると案内されています。
投稿にはコラボテーマと同じ「#みんなで調理ジッシュー」と「#ハイキュー」が添えられていました。
結果サマリー
まず、キャンペーンとしての成果です。
告知ツイートのリポストは取得時点で2,974件、引用リポストは10件でした。
開始から25時間分の時間別集計では、リポストと引用を合わせて2,901件の拡散を確認しています。
次に、告知ツイート1件としての反応です。
インプレッションは50,494回、いいねは1,238件、ブックマークは70件、リプライは9件でした。
表示した人のうちリポストまで進んだ割合(拡散率)は5.9%で、いいね率の2.5%を大きく上回っています。
リポスト数をいいね数で割ると約2.4倍になり、眺めて終わるのではなく応募という行動に直結した、行動喚起型の反応だったと読み取れます。
キャンペーン成果
参加・拡散の規模リポスト総数
2,974件
引用RT数
10件
告知ツイートの反応
告知1件としての伸びインプレッション
50,494回
いいね数
1,238件
リプライ数
9件
ブックマーク数
70件
拡散タイムライン
告知は10月5日の朝8時19分に投稿されました。
最初の1時間弱で483件が集まり、ここが期間中のピークです。
全体の約17%が最初の1時間に、約57%が開始から6時間以内に集中しており、朝の通勤・始業前の時間帯で一気に広がった形です。
その後も勢いは途切れていません。
昼12時台には256件と2度目の山があり、夜20時台にも134件と小さな盛り上がりが見られます。
昼休みと夜のくつろぎ時間にそれぞれ山ができていて、1日の生活リズムに沿って参加が続いたことがうかがえます。
日付が変わる深夜1時ごろまでに全体の約94%が集まり、未明は落ち着いたあと、翌朝6時台に再び動きが出ていました。
内訳はリポスト2,891件に対して引用が10件で、ほぼすべてがリポストによる参加です。
応募条件が「フォロー+リポスト」の2ステップに絞られていたことが、そのまま参加の形に表れています。
拡散の担い手
拡散者の傾向を把握するため、今回は青バッジ(有料機能の認証マーク)が付与されたアカウントを抽出して確認しました。
期間内にリポストした青バッジのアカウントは約18件で、そのうちフォロワー1,000以上の主要な拡散者は8件です。
確認できた主要拡散者サンプル8件のうち、アニメ・推し活系の発信をしている層が4件(50%)で最も多くなりました。
グルメ・パン・スイーツ系の発信層も1件(12.5%)含まれ、賞品のテーマと親和する層を合わせると8件中5件(62.5%)です。
作品のファンと、食べ物の話題を発信する層の両方に届いていた様子が見えてきます。
残りはガジェット・ニュース系が1件、特定のジャンルに偏らない一般の層が2件でした。
フォロワー規模で見ると、1万〜10万フォロワーの層が1件、1万フォロワー未満が7件です。
大きな影響力を持つ1アカウントに頼るのではなく、作品を好きな身近な規模のアカウントが少しずつ広げていく構図だったと読み取れます。
フォロワー1,000以上の有料ユーザー8アカウントが拡散(最大25,059・うち1万超1件)
※ 期間内に青バッジが18件リポスト。うち18件を確認した範囲の集計です。
発信ジャンルの分布
フォロワー規模の分布
- 1万〜10万フォロワー1件
- 1万フォロワー未満7件
賞品ジャンルと親和的な発信者:約 75%
Xでの反応
引用で寄せられた声には、実際に店舗でコラボ商品を買った感想が目立ちました。
ある参加者は、明太子とじゃがいもを使ったコラボパンの見た目と味の両方を楽しんだ様子を写真付きで投稿し、コースターが残っている店舗はあるかと気にかけていました。
別の参加者は、系列のパステルとハートブレッドアンティークをはしごし、プリンやテリーヌショコラ、オレンジチョコリングの感想を伝えています。
応募のコメントとしては、作品が好きだからこそコンプリートセットが豪華に感じられた、という喜びの声がありました。
「可愛すぎる」と短く反応する投稿もあり、賞品のビジュアルそのものが反応を引き出していたことがうかがえます。
キャンペーンが店頭での購入体験と地続きになって語られていた点が、このキャンペーンの特徴です。
考察
拡散の大きな要因は、賞品が「店頭では全種そろえるのが難しいもの」だったことにあると考えています。
コースターは購入額に応じてランダムで配られるため、全種そろえたいファンほど手に入れる難しさを知っています。
その一式が当たるとなれば、作品ファンにとっては見過ごしにくい企画になります。
主要拡散者サンプルの半数がアニメ・推し活系だったことも、この読み筋と合っています。
もう一つは、開始のタイミングです。
コラボ販売の開始から4日後で、店頭で商品を手に取ったファンの話題がXに出はじめた時期でした。
実際に引用で寄せられた声の多くが購入体験の感想で、キャンペーンが店頭の盛り上がりを受け止める場所になっていました。
さらに、応募条件を2ステップに絞った設計も効いています。
リポストがいいねの約2.4倍に達したのは、参加のハードルが低く、見た人がそのまま応募に進めたためとうかがえます。
朝の投稿で初動の約6割を6時間以内に集め、昼と夜にも山を作れたことは、通勤や休憩のすき間に参加しやすい条件だったことの裏返しでもあります。
同様のキャンペーンを実施するなら
今回のデータから、IPコラボとXキャンペーンを組み合わせる際に参考にしたい点を整理します。
- 賞品は「店頭では全種そろえるのが難しい」ものを選ぶ。
ランダム配布の特典をセットで提供すると、ファンにとっての価値がはっきり伝わる - 販売開始の直後ではなく、店頭で話題が出はじめた数日後に告知する。
購入体験の投稿とキャンペーンが同じ時期に重なる - 応募条件はフォローとリポストの2ステップに絞る。
拡散率5.9%・リポスト/いいね比2.4倍という行動喚起型の反応につながる - 告知は朝の時間帯に置く。
今回は最初の6時間で約57%が集まり、昼と夜にも追加の山ができた - コラボテーマのハッシュタグを添えておく。
購入者の感想投稿とキャンペーンが同じ文脈で見つけやすくなる
SocialReport でキャンペーンの反響を可視化する
今回のようなリポスト型キャンペーンの効果測定は、SocialReport の X 機能が直接対応している領域です。
1投稿のリポスト拡散を追う機能では、拡散のタイムライン、影響力の大きい拡散者のランキング、引用リポストのポジティブ・ネガティブ判定までを一画面で確認できます。
キャンペーン期間中に、コラボテーマのハッシュタグで購入者の感想がどれだけ投稿されたかも、キーワード調査で投稿数の推移として追えます。
集計結果はカスタムレポートとして PDF に出力でき、AI 分析レポートを使えば実際の集計データをもとにした読み解きと考察を文章で受け取れます。
クレジットカード不要で、登録から1週間の無料お試しを用意しています。
登録直後の状態でも、サンプル調査の分析画面をそのまま確認できます。
まとめ
ハートブレッドアンティークのキャンペーンは、店頭ではランダムでしか手に入らないコースターを一式で届けるという賞品設計で、作品ファンの参加を集めました。
リポストがいいねの約2.4倍に達したのは、賞品の価値と2ステップの応募条件がかみ合った結果だと受け止めています。
コラボの店頭施策とXキャンペーンを同じ文脈でつなげると、販売の盛り上がりをそのまま拡散に変えられる。
そのことを示す事例でした。
※本記事のデータは 2026年10月06日10時時点で X 上の公開情報をもとに SocialReport が集計した非公式の分析です。
リポスト数などの数値は取得時点のスナップショットであり、最新の値とは異なる場合があります。
担い手・参加者の分析は、確認できたサンプルの範囲での傾向であり、全数調査ではありません。
最終更新:2026-10-06