愛媛のみかん産直ブランド「のま果樹園」のフォロー&リポストキャンペーンが、取得時点で8,984件のリポストを集めました。
X でプレゼント企画を考える担当者向けの分析です。
24時間の拡散の動きから、短い告知文が広がった理由が見えてきます。

当選は2名様、賞品はみかん3kgずつ。
告知文は2文だけで、ハッシュタグも付いていません。
それでもリポスト数がいいね数の2倍を超えたこのキャンペーンには、告知文の書き方を考えるうえでのヒントが詰まっています。
社内を歩いていたらちょっぴりみかんがあったのでちょっぴり分けますね。10/21までにフォロー&リポストで2名様に3kgずつ。 pic.twitter.com/5i4H8xLLQ3
— みかんのことなら「のま果樹園」 (@nomakajuen) 2026年10月18日
キャンペーン概要
告知は「社内を歩いていたらちょっぴりみかんがあったのでちょっぴり分けますね」という一文から始まります。
続く応募条件は、10月21日までにアカウントをフォローし、この投稿をリポストすること。
抽選で2名様に、みかん3kgずつが届く内容です。
文面に写真が1枚添えられているだけで、応募方法の箇条書きや注意事項の列挙はありません。
のま果樹園は、愛媛県今治市の株式会社乃万青果が運営する柑橘の産直ブランドです。
公式サイトでは10月9日から愛媛みかん(早生)の予約受付を案内しており、早生みかんの季節が始まる時期に合わせた企画と読み取れます。
「社内にあったものを分ける」という語り口は、旬の入り口に果樹園の日常を少しだけ見せる演出にもなっています。
結果サマリー
まずキャンペーン成果です。
取得時点でリポストは8,984件、引用リポストは35件に達しました。
当選2名に対して、その4,000倍を超える参加と拡散が集まった計算です。
次に、告知ツイートそのものの反応です。
インプレッションは127,338回、いいねは3,756件、リプライは249件、ブックマークは167件でした。
見た人の約7.1%がリポストまで進んでおり、リポスト数はいいね数の2.39倍です。
「いいね」より「拡散」が多く集まる、行動喚起型の反応になっています。
キャンペーン成果
参加・拡散の規模リポスト総数
8,984件
引用RT数
35件
告知ツイートの反応
告知1件としての伸びインプレッション
127,338回
いいね数
3,756件
リプライ数
249件
ブックマーク数
167件
拡散タイムライン
告知が投稿されたのは10月19日(月)の7時19分です。
最初の約40分で1,130件のリポスト・引用が集まり、24時間の合計8,454件のうち約13%をこの時間で占めました。
ピークは直後の8時台で、1時間に1,392件。
通勤・通学の時間帯に、タイムラインで目にした人が次々にリポストしていった様子がうかがえます。
その後も勢いは続き、投稿から約6時間で全体の約57%に到達しました。
注目したいのは夕方以降の動きです。
19時台から23時台まで、1時間あたり260〜320件ほどの拡散が5時間続いています。
朝の初速で終わらず、仕事や学校を終えた時間帯にもう一度広がった形です。
24時間の内訳は、リポストが8,420件、引用リポストが34件でした。
ほとんどの参加者がリポストだけで応募しており、応募条件どおりのシンプルな参加が中心になっています。
拡散の担い手
拡散者の傾向を把握するため、今回は青バッジ(有料機能の認証マーク)が付与されたアカウントを抽出して確認しました。
期間内に青バッジでリポストしたアカウントは約123件で、そのうち確認できたサンプル99件を分析しています。
フォロワー1,000以上の主要拡散者は41件でした。
フォロワー規模で見ると、主要拡散者41件のうち10万フォロワー超が1件、1万〜10万フォロワーが8件、1万フォロワー未満が32件です。
一部の大型アカウントに頼るのではなく、数千フォロワー規模のアカウントが広く参加していたことが分かります。
発信ジャンルは、賞品が家庭で食べる果物であることに合わせて分類しました。
確認できた主要拡散者41件のうち、子育て・家族の話題を発信するアカウントが約22%(9件)、グルメ・食べることが約10%(4件)、美容・ライフスタイルが約10%(4件)です。
残る約59%(24件)は、イラストや配信、推し活、スポーツ観戦など、さまざまな趣味を発信する「その他・一般」の層でした。
みかんは特定の趣味の人だけが欲しがる賞品ではありません。
食の話題に限らず、家族の暮らしや多様な趣味を持つ一般の生活者層へ自然に届いたことが、この分布からうかがえます。
フォロワー1,000以上の有料ユーザー41アカウントが拡散(最大121,581・うち1万超9件)
※ 期間内に青バッジが123件リポスト。うち99件を確認した範囲の集計です。
発信ジャンルの分布
フォロワー規模の分布
- 10万フォロワー超1件
- 1万〜10万フォロワー8件
- 1万フォロワー未満32件
賞品ジャンルと親和的な発信者:約 41%
Xでの反応
引用リポストには、告知文の「ちょっぴり」という言葉に反応した投稿が目立ちました。
「ちょっぴり…?」と量を問いかけるような投稿や、「ちょっぴりで良いのでください」と言葉遊びに乗った投稿があり、告知文そのものが会話のきっかけになっています。
ほかにも、子どもの頃にみかんを食べ過ぎた思い出を語る投稿や、「いつものみかん」とお気に入りであることを伝える投稿、当選を願う投稿が寄せられていました。
自分でブランド名のハッシュタグを付けて投稿した参加者もおり、ブランドへの親しみを込めた反応が多くみられます。
考察
この企画がここまで広がった理由は、大きく3つあると見ています。
1つ目は、告知文が「お知らせ」ではなく「つぶやき」として書かれていることです。
企業のプレゼント企画は応募方法や注意事項を並べがちですが、今回の文面は2文だけでした。
「ちょっぴり分けますね」という肩の力の抜けた言い回しが、引用リポストでの言葉遊びを生み、告知を読む行為そのものを楽しいものにしています。
2つ目は、参加の手間がほぼゼロであることです。
応募はフォローとリポストだけで、ハッシュタグを付けた投稿も感想の入力も求めていません。
リポスト数がいいね数の2.39倍に達したのは、「いいな」と思った人がそのまま応募まで進めた結果と読み取れます。
3つ目は、投稿のタイミングです。
月曜の朝7時台に投稿したことで、通勤・通学中にタイムラインを見る人の目に最初に触れ、8時台のピークにつながりました。
さらに夕方以降にも拡散が続いたことで、一日の中で2回の山を作れています。
当選が2名という身近な規模でも、言葉の選び方と参加のしやすさ次第で、告知1件が12万回以上表示される広がりを生む。
現場感覚で言えば、賞品の大きさよりも「告知文を読んで楽しいか」が拡散を左右した好例だと受け止めています。
同様のキャンペーンを実施するなら
今回のデータから、同じような企画を考える際に参考にできるポイントを整理します。
- 告知文は短く、ブランドの声で書く:今回は2文だけで、応募条件も文中に自然に織り込まれていました。
企業らしい定型文より、担当者のつぶやきに近い語り口のほうが会話を生みやすくなります - 参加条件はフォローとリポストに絞る:手間が少ないほど、いいねした人がそのまま応募まで進みます。
リポスト/いいね比を見ると、条件の軽さが拡散にどう効いたかを確かめられます - 朝の通勤時間帯に投稿する:7時台の投稿が8時台のピークにつながりました。
最初の1時間で全体の1割以上が動くため、投稿時刻の設計は拡散量に直結します - 夕方以降の二度目の山まで追う:今回は19時台から5時間ほど拡散が続きました。
初動だけで評価せず、24時間の推移で見ると企画の本当の届き方が見えてきます - 旬に合わせて商材そのものを賞品にする:みかんが出回り始める時期の企画は、ブランドの「今」を伝える告知にもなります
SocialReport でキャンペーンの反響を可視化する
今回のような1投稿の拡散分析は、SocialReport の X「リポスト(拡散)調査」で扱っている領域です。
対象のツイートを登録すると、リポストと引用リポストを自動で追跡し、T+1時間からT+7日までの拡散タイムラインや、拡散したアカウントのフォロワー数をもとにした影響力ランキングを確認できます。
引用リポストのポジネガ分布も見られるため、今回のように告知文への反応の傾向をつかむ用途にも向いています。
集計結果は、AI 分析レポートで読み物としてまとめることもできます。
数値やグラフは実際の集計データをそのまま使い、AI が担当するのは拡散速度や担い手の読み解きと考察です。
クレジットカード不要で、登録から1週間の無料お試しを用意しています。
登録直後の状態でもサンプル調査の分析画面をそのまま確認できます。
まとめ
のま果樹園のキャンペーンは、当選2名・みかん3kgという身近な規模の企画でも、告知文の言葉と参加のしやすさで8,984件ものリポストを集められることを示しました。
大きな賞品を用意する前に、告知文が読んで楽しいものになっているか、参加の手間を減らせているかを見直す価値があります。
※本記事のデータは 2026年10月20日13時時点で X 上の公開情報をもとに SocialReport が集計した非公式の分析です。
リポスト数などの数値は取得時点のスナップショットであり、最新の値とは異なる場合があります。
拡散タイムラインは投稿から24時間分の集計です。
担い手・参加者の分析は、確認できたサンプルの範囲での傾向であり、全数調査ではありません。
最終更新:2026-10-20