胃腸薬でおなじみの太田胃散が、創立146周年を記念して実施した「胃にゃん祭りキャンペーン」。
その告知ツイートの1本が、24時間で約8,000件のリポストを集めました。
公式PR大使のキャラクター「太田胃にゃん」を主役にした懸賞企画で、リポストによる拡散と、コメントによる応募の両方で参加できる設計になっています。

☀️3日目☀️
太田胃散創立146周年!
胃にゃん祭りキャンペーン㊗️デジタルギフトや、オリジナルグッズが当たる‼️
■応募方法① 毎日参加可能✨
1@ohtainyanをフォロー
2この投稿をリポスト
3画像をタップして結果を確認■応募方法② 事後抽選🎯
1@ohtainyanをフォロー
2この投稿にコメント— 太田胃にゃん【太田胃散公式PR大使】 (@ohtainyan) 2026年6月9日
キャンペーン概要
太田胃散は、6月8日の創立記念日にあわせて「胃にゃん祭りキャンペーン」を展開しました。
同社の創立記念日は、公式PR大使「太田胃にゃん」の誕生日でもあります。
今回計測したのは会期3日目(6月10日)の告知ツイートで、キャンペーン全体は2026年6月8日から6月12日まで、複数日にわたって毎日応募できる形で実施されています。
参加方法は2通りです。
ひとつは公式アカウント(@ohtainyan)をフォローして対象ツイートをリポストし、その場で結果を確認する方式。
もうひとつは、フォローしたうえで投稿にコメントして事後抽選に参加する方式です。
賞品は、太田胃にゃんのオリジナルグッズやデジタルギフトで、合計146名に当たる——146周年の数字にちなんだ当選枠が用意されていました。
キャラクターの誕生日と会社の記念日を重ね、毎日参加できる仕組みにした——参加の理由と継続のきっかけを、記念日というストーリーで束ねた企画だと読み取れます。
結果サマリー
まず成果として見たいのは、拡散の規模です。
この告知ツイートは24時間で8,068件のリポストを集め、引用は8件、さらにコメントによる応募も485件寄せられました。
リポストという1アクションでの拡散に加えて、自分の言葉でコメントを残す参加も生まれていた点が、この企画の厚みです。
次に、告知ツイート自体の伸びを見てみましょう。
これは成果ではなく、告知1件としてどこまで届いたかを表す指標です。
インプレッションは約52万回に達し、いいねは1,554件、ブックマークは197件を記録しました。
注目したいのはリポストといいねの比率です。
リポストがいいねの約5.2倍にあたり、「眺めて終わる」よりも「拡散して応募する」という行動に直結した、行動喚起型の告知だったことがうかがえます。
キャンペーン成果
参加・拡散の規模リポスト総数
8,068件
引用RT数
8件
リプライ数
485件
告知ツイートの反応
告知1件としての伸びインプレッション
522,018回
いいね数
1,554件
ブックマーク数
197件
拡散タイムライン
リポストがどのタイミングで積み上がったかを見ると、立ち上がりの速さが際立ちます。
スタートからの最初の1時間で全体の約15%、6時間で約48%が積み上がり、24時間時点でほぼ全量に達しました。
ピークは6月10日8時台(JST)で、1時間に1,195件のリポストが集中しています。
拡散の内訳はリポストが大半で、引用は8件。
多くの参加者が手早くリポストで応募に乗った様子が読み取れます。
朝の時間帯に山が来ているのは、通勤・始業前のスマートフォンを触る時間と重なります。
「毎日参加できる」という設計が、朝のルーティンに自然に溶け込んでいたとも考えられます。
リプライ(応募・応援コメント)の広がり
リポストによる拡散とは別に、コメントでの応募・応援も着実に積み上がりました。
24時間で485件のコメントが寄せられ、こちらも最初の1時間で約16%、6時間で約49%と、リポストとよく似たカーブを描いています。
ピークも同じ6月10日8時台でした。
これは拡散ではなく、告知ツイートへ直接寄せられた「会話・反応の広がり」です。
リポストがワンタップの参加だとすれば、コメントは自分の言葉をそえるひと手間のある参加です。
その手間を越えた声が数百件単位で集まったことは、キャラクターと記念日への親しみが参加の後押しになっていたことを示しています。
拡散の担い手
どんな層がこの拡散を担ったのか。
傾向を把握するため、今回は青バッジ(X の有料機能の認証マーク)が付与されたアカウントを抽出して確認しました。
期間内に確認できた青バッジの拡散者は約117件で、そのうちフォロワー1,000以上の主要拡散者はサンプル100件中44件でした。
この44件の内訳を見ると、フォロワー規模では1万〜10万が12件、1万未満が32件と、特定の大型アカウントに偏らず幅広い規模の発信者が拡散に加わっていました。
発信ジャンルの分布(プロフィールから推定・主要拡散者44件中)は、エンタメ・趣味多彩が30%(13件)、グルメ・お酒・料理が25%(11件)、健康・美容・生活が18%(8件)、ファミリー・子育てが16%(7件)、その他・一般が11%(5件)です。
胃薬というカテゴリは食後や飲み会のお供として日常に溶け込んでおり、グルメ・お酒好きや健康意識の高い生活者、子育て世代まで幅広い層が参加していることが分かります。
「その他・一般」の比率が1割程度に抑えられ、生活に身近な接点を持つ層が中心になった点は、万人向けの生活習慣ブランドらしい自然な到達と言えます。
幅広い生活者層へ均等に届いた分布で、特定の趣味コミュニティに閉じず日常生活に近い文脈でキャンペーンが機能していたことを示しています。
フォロワー1,000以上の有料ユーザー44アカウントが拡散(最大36,248・うち1万超12件)
※ 期間内に青バッジが117件リポスト。うち100件を確認した範囲の集計です。
発信ジャンルの分布
フォロワー規模の分布
- 1万〜10万フォロワー12件
- 1万フォロワー未満32件
賞品ジャンルと親和的な発信者:約 89%
Xでの反応
寄せられた反応の中身を、名前を伏せて傾向として整理します。
目立ったのは、記念日そのものを祝う声です。
「創立146周年おめでとうございます」とお祝いのコメントを添える参加が複数見られました。
次に多かったのが、キャラクターへの好意です。
「太田胃にゃん、かわいい」と素直に反応する声が数多く寄せられ、PR大使のキャラクターが参加の入り口として機能していた様子がうかがえます。
なかには「賞品のグッズより、太田胃散そのものが欲しい」と製品愛をのぞかせるユーモアのある参加や、その場抽選で当たった人が「当選ありがとうございます」と報告する投稿もありました。
お祝い・キャラ人気・製品への親しみ——記念日企画ならではの温度感のある反応が中心だったと整理できます。
考察
なぜこれだけの拡散が生まれたのか。
ポジティブな要因をいくつか挙げられます。
ひとつは、参加のハードルの低さです。
フォロー&リポストという1アクションで完結し、その場で結果がわかる即時性が、朝の短い時間でも手早く参加できる流れを作っていました。
ふたつめはキャラクターの存在です。
「太田胃にゃん」という親しみやすいPR大使が、賞品以前に「参加したい」という気持ちの入り口になっていたと考えられます。
みっつめは記念日と毎日参加の設計です。
創立記念日・キャラ誕生日という明確な理由づけに、毎日応募できる仕組みが重なり、会期を通して拡散が途切れにくい流れを生んでいました。
低い参加ハードル・キャラクターの求心力・記念日ストーリー。
この3つがかみ合ったことが、朝の山を作り約8,000件の拡散へつながった背景にあると読み取れます。
同様のキャンペーンを実施するなら
今回の結果から、フォロー&リポスト型の記念日キャンペーンを組むときに参考にしたいポイントを整理します。
- 参加条件は1アクションに絞る:フォロー&リポスト+その場抽選という即時性が、朝の短時間でも手早い参加を後押ししました。
- キャラクターを参加の入り口にする:「かわいい」という反応が拡散の起点になっていました。
賞品の前に、まず親しみを持ってもらえる顔があると強いです。 - 記念日に数字をひもづける:「146周年だから146名」のように、当選枠と記念日を結びつけると企画の納得感が増します。
- 毎日参加できる設計で会期を持続させる:毎日応募の仕組みが、初日で終わらない継続的な拡散を生んでいました。
- 拡散とコメントの2経路を用意する:ワンタップの拡散と、ひと言そえるコメント応募。
参加の温度差に合わせた入り口を両方持つと、声の総量が増えます。
一般論ではなく、今回の実データから読み取れる具体的な示唆として活かせる点です。
SocialReport でキャンペーンの反響を可視化する
リポストがいつ・どの規模で広がり、どんな層が拡散を担ったか——こうしたキャンペーンの手応えは、感覚ではなくデータで残せます。
SocialReport の X(Twitter)向け機能では、特定ツイートのリポスト・引用リポストを自動追跡し、「RTのみ/引用RTのみ/両方」を切り替えて拡散の広がりを可視化できます。
あわせてキーワードやハッシュタグの投稿数推移、いいね・リポスト・リプライでの絞り込み、投稿者ランキング、ポジティブ・ネガティブ・中立の感情分析までを一画面で確認でき、約50項目から選べるPDFレポートとして自動出力することも可能です。
今回のような記念日キャンペーンの振り返りを、Excelへの手作業転記に頼らず定量的に残したい場面で、集計の手間を圧縮できます。
クレジットカード不要の無料トライアルを用意しています。
まとめ
太田胃散の「胃にゃん祭り」は、賞品の豪華さで押し切るのではなく、キャラクターと記念日への親しみを参加の動機に変えたキャンペーンでした。
リポストがいいねの約5.2倍という比率は、告知が「眺める」より「動く」につながったことを物語っています。
参加ハードルを下げ、参加する理由を記念日のストーリーで束ねれば、拡散は朝の時間帯から一気に立ち上がる——今回のキャンペーンはそれを示す一例だと受け止めています。
※本記事のデータは 2026年06月11日13時時点で X 上の公開情報をもとに SocialReport が集計した非公式の分析です。
リポスト数などの数値は取得時点のスナップショットであり、最新の値とは異なる場合があります。
担い手・参加者の分析は、確認できたサンプルの範囲での傾向であり、全数調査ではありません。
最終更新:2026-06-11