台湾ティー専門店 Gong cha(貢茶 / ゴンチャ)が、夏の新作「トロピカルフルーツ」のモバイルオーダー先行販売にあわせて実施したフォロー&リポストキャンペーンが、24時間で27,137件のリポストを集めました。
全国発売の3日前というタイミングで打たれた1本の告知が、270万回近く表示された計算になります。
数字の大きさもさることながら、朝・昼・夜と3つの山ができた拡散のリズムに、この企画の設計が表れていました。

🥭トロピカルフルーツ キャンペーン🍊
モバイルオーダー先行販売中!
さわやかな新作ドリンクをたのしもう👀✨🧡📱💛
毎日1⃣0⃣0⃣名様に
『トロピカルフルーツ』の
ドリンクTicketがその場で当たる🎯🧡📱💛
フォロー&リポストで応募❕
※当選者のみDMで自動送信
※この投稿は7/28 7:59まで pic.twitter.com/caGtzYGMAK— Gong cha(貢茶 / ゴンチャ) (@gongcha_japan) 2026年7月26日
キャンペーン概要
Gong cha 公式アカウント(@gongcha_japan)が7月27日8時に投稿した告知は、新作ドリンク「トロピカルフルーツ」のドリンクTicketが毎日100名にその場で当たるという内容です。
参加条件はアカウントのフォローとこの投稿のリポストの2つだけ。
当選者にのみ DM が自動送信される、いわゆるインスタントウィン形式で、応募受付は翌7月28日7時59分までと明示されていました。
賞品となる「トロピカルフルーツ」は、阿里山ウーロンティーをベースにマンゴー・オレンジ・パッションフルーツの3種を合わせた夏季限定シリーズです。
ティーエードとミルクティーが690円、スパークリングティーが780円、フローズンの「ジェラッティー®」が720円という価格帯で、全国発売は7月30日。
モバイルオーダーでの先行販売がまさに告知当日の7月27日に始まっており、キャンペーンは「発売前の期待をつくる」のではなく「今日から買える」という導線と重ねて打たれていました。
国内約200店舗を展開するチェーンにとって、モバイルオーダーへの送客とセットで機能する設計だったといえます。
結果サマリー
キャンペーンとしての参加・拡散の規模は、リポスト27,137件、引用リポスト177件でした。
応募期間である丸1日のあいだに2万件を超える拡散が積み上がったことになります。
告知ツイート1本としての反応も厚みがありました。
インプレッションは2,699,737回、いいねは7,033件、ブックマークが243件、リプライが77件です。
見られた回数に対する拡散率はおよそ1.0%で、いいね1件あたりのリポストは3.86件。
この比率が1を大きく超えているときは、共感を示して終わるのではなく参加という行動まで進んだ人が多いことを意味します。
リポストが応募条件そのものである企画の性格が、そのまま数字に出た形です。
キャンペーン成果
参加・拡散の規模リポスト総数
27,137件
引用RT数
177件
告知ツイートの反応
告知1件としての伸びインプレッション
2,699,737回
いいね数
7,033件
リプライ数
77件
ブックマーク数
243件
拡散タイムライン
集計対象とした24時間の合算は26,256件で、内訳はリポストが26,137件、引用が119件でした。
動きが最も大きかったのは投稿直後の7月27日8時台で、1時間だけで3,465件。
この最初の1時間で全体の約13%が積み上がっています。
そこからいったん落ち着くのですが、フラットに減っていくわけではありませんでした。
12時台に2,556件と再び伸び、18時台に1,251件、22時台にも1,296件と、前後の時間帯より一段高い山ができています。
6時間後の時点で全体の約52%に到達し、残りの半分を残る18時間がゆるやかに埋めていきました。
この3つの山には理由があります。
Gong cha 公式アカウントは同じ日の12時と18時にもリマインド投稿を出しており、そこには「この投稿をリポストしても応募できません」という注意書きとともに、応募対象である元投稿への誘導が添えられていました。
応募先を分散させず1本に集約したまま、接触機会だけを増やす作りです。
深夜4時台には81件まで落ち込みますが、締切前の朝7時台には379件まで戻っており、24時間という区切りを参加者側も意識していた様子がうかがえます。
拡散の担い手
拡散者の傾向を把握するため、今回は青バッジ(有料機能の認証マーク)が付与されたアカウントを抽出して確認しました。
該当したのは期間内で約149件です。
そのうち内容を確認できたサンプル98件を分析し、フォロワー1,000人以上の主要な拡散者として43件を抽出しました(懸賞専門のプロフィールは除外しています)。
この43件の発信ジャンルを見ると、子育て・ファミリー系が約28%、音楽やアニメなどエンタメ・推し活系が約26%、グルメ・カフェ・スイーツ系が約19%、美容・コスメ系が約12%、いずれにも当てはまらない一般の発信が約16%という分布でした。
賞品と直接結びつきやすいグルメ・美容・子育ての3ジャンルを合わせると、確認できた43件のうち約58%を占めます。
注目したいのは、特定ジャンルに偏っていないことです。
ドリンクという万人向けの賞品らしく、日常の食べ物や家族のおでかけを発信している層から、推し活中心の層まで幅広く広がりました。
フォロワー規模でも、1万〜10万人規模が16件、1万人未満が27件と、大型アカウント頼みではない裾野の広さが見て取れます(最大は約9.3万フォロワー)。
生活者に近い層が自然に拡散に参加した結果として読み取れる分布です。
フォロワー1,000以上の有料ユーザー43アカウントが拡散(最大93,187・うち1万超16件)
※ 期間内に青バッジが149件リポスト。うち98件を確認した範囲の集計です。
発信ジャンルの分布
フォロワー規模の分布
- 1万〜10万フォロワー16件
- 1万フォロワー未満27件
賞品ジャンルと親和的な発信者:約 84%
Xでの反応
確認できた範囲では、新作そのものへの期待をそのまま言葉にした反応が見られました。
ある参加者は3種のフルーツを並べた告知画像に対して、飲んでみたいという気持ちを短く投げかけています。
賞品の獲得競争というより、新商品の話題として受け取られていた側面がうかがえます。
引用リポストが177件と、リポスト総数に比べて控えめだったことも同じ方向を示しています。
応募条件がリポストだけで完結するため、わざわざコメントを添える必要がなかった。
参加のハードルを下げた設計の裏返しとして、素直な数字だと受け止めています。
考察
この企画で効いたのは、タイミングの合わせ方だと考えています。
キャンペーンの告知日と、モバイルオーダーでの先行販売開始日が同じ7月27日。
当たった人はその日のうちに店舗で受け取れますし、外れた人も先行販売でそのまま買えます。
「発売が待ち遠しい」で終わらせず、当日の来店動機まで一直線につながる設計でした。
全国発売の7月30日から逆算すると、話題の山を発売直前に置いたことになります。
参加条件を絞ったことも大きいでしょう。
フォローとリポストの2アクションのみ、ハッシュタグ投稿も引用も不要という設計は、通勤時間帯である朝8時に投稿された1時間で3,465件という初速に直結しました。
その場で当落が分かるインスタントウィンであることも、参加から結果までの待ち時間をなくしています。
そのうえで、1日を通した3回の接触設計が効きました。
朝の投稿だけであれば、12時台の2,556件や18時台の1,251件は生まれていません。
リマインドを出しながらも応募先は元投稿1本に固定するという判断が、拡散数を分散させずに積み上げることにつながっています。
24時間という短い区切りを設けたことも、締切前の駆け込みを促す方向に働いたとうかがえます。
同様のキャンペーンを実施するなら
今回のデータから、同じような企画を設計する際に参考にできる点を整理します。
- 応募条件は1〜2アクションに絞る:フォローとリポストのみという設計が、投稿から1時間で全体の約13%という初速を生みました。
ハッシュタグ投稿や引用コメントを条件に加えるほど、参加までの距離は伸びます。 - 商品の販売開始日と告知日を重ねる:先行販売の初日に告知を合わせたことで、当選者・非当選者のどちらにも当日の購買導線が用意されました。
キャンペーンを単独の話題づくりで終わらせない組み方です。 - リマインドは打つが、応募先は1本に固定する:追加投稿に「この投稿をリポストしても応募できません」と明記して元投稿へ誘導する形なら、接触回数を増やしつつ集計も一本化できます。
- 時間帯の山を狙って設計する:朝の投稿がピークを作り、昼・夜のリマインドがそれぞれ山を作りました。
生活リズムに沿った投稿時刻を先に決めてから中身を作る順番が有効です。 - 賞品は幅の広さで選ぶ選択肢もある:確認できた主要拡散者43件のジャンルが特定領域に偏らなかったように、日常的に手が届く商品は幅広い層へ届きやすくなります。
SocialReport でキャンペーンの反響を可視化する
今回のような「1本の告知が24時間でどう広がったか」の分析は、SocialReport の X 向け機能が直接カバーしている領域です。
リポスト調査では特定ツイートのリポストと引用リポストを自動で追跡でき、「リポストのみ/引用リポストのみ/両方」の3パターンから集計方法を選べます。
複数のリポスト調査をOR結合して集計することもできるため、今回のようにリマインド投稿を挟む複数投稿型の企画でも、応募対象の投稿を軸に拡散全体を追えます。
キーワード調査を併用すれば、商品名やブランド名を含む投稿数の推移、投稿者ランキング、曜日×時間帯のヒートマップ、ワードクラウドまでを同じ画面で確認できます。
今回の記事で見た「何時に山ができたか」「どんな層が拡散したか」は、まさにこれらの機能で日常的に追える範囲です。
集計結果は約50項目から選べるレポートとしてPDF出力できるので、キャンペーン報告書の作成をExcelへの手作業転記から切り離すこともできます。
クレジットカード不要の無料トライアルを用意しています。
まとめ
拡散数の大きさそのものより、朝・昼・夜という3つの山を意図的に作り、それでも応募先を1本に集約し続けた設計に学ぶところがあると考えています。
キャンペーンは打ち上げて終わりではなく、24時間をどう区切って接触するかの設計勝負になってきています。
発売日から逆算して告知日を置くという基本も、あらためて効果が確認できた事例でした。
※本記事のデータは 2026年07月28日10時時点で X 上の公開情報をもとに SocialReport が集計した非公式の分析です。
リポスト数などの数値は取得時点のスナップショットであり、最新の値とは異なる場合があります。
担い手・参加者の分析は、確認できたサンプルの範囲での傾向であり、全数調査ではありません。
最終更新:2026-07-28