秋の定番になりつつある月見ピザの発売に合わせて、ピザハットが5日間連続のフォロー&リポストキャンペーンを実施しています。
1日ごとに締め切って翌日また仕切り直す設計で、その3日目にあたる投稿は、公開から24時間で1万3,783件の拡散を集めました。

注目したいのは総数よりも、その内訳です。
24時間のあいだに拡散の山が3回訪れており、しかもその位置が「宅配ピザを頼みたくなる時間」ときれいに重なっていました。
\本日3日目/
今年もやってきた!
祝🎊すき焼き月見ピザ発売🍕
ピザハット フォロー&リポスト開催
期間中、抽選で10名様にオンラインギフト3000円分
その場で当たります✨残りあと2日!▼応募方法
①@Pizza_Hut_Japanをフォロー
②この投稿を8/27 7:59迄にリポスト
③当選者にDMが届く— ピザハット (@Pizza_Hut_Japan) 2026年8月25日
キャンペーン概要
ピザハットは2026年8月24日から11月1日まで、「すき焼き月見ピザ」を含む月見シリーズ4種を期間限定で販売しています。
主役の「すき焼き月見ピザ」は、甘辛い割下がしみた牛すき焼き肉に半熟たまご風ソースを合わせ、しいたけ・しらたき・春菊まで載せた一枚です。
持ち帰りなら2枚目無料、配達なら2枚目半額のセット対象にもなっています。
今回のキャンペーンは、その発売を記念したものです。
参加条件は公式アカウントのフォローと対象投稿のリポストの2つだけ。
期間中、抽選で10名にオンラインギフト3,000円分が当たり、結果はその場で分かる形式です。
分析対象の投稿は「本日3日目」と告知されたもので、リポストの受付は翌8月27日7時59分までと明示されていました。
つまり、応募のハードルは1アクション、結果は即座に判明し、締切は24時間後。
参加を先延ばしにする理由が、どこにも用意されていません。
結果サマリー
キャンペーンの成果として、取得時点でリポスト総数1万4,389件、引用リポスト19件を記録しました。
24時間の集計窓に限って確認できた拡散は1万3,783件で、締切とほぼ同時に新規の拡散が止まっています。
1日単位で完結する設計が、そのまま数字にも表れた形です。
告知ツイート1件としての伸びも見ておきます。
インプレッションは24万9,600回、いいね3,209件、リプライ59件、ブックマーク97件でした。
表示回数に対する拡散の比率は5.8%、いいねに対するリポストの比率は4.48倍でした。
「いいねを押して終わり」ではなく「拡散という行動まで進んだ」割合が高く、行動喚起型のキャンペーンとして機能していたことが読み取れます。
キャンペーン成果
参加・拡散の規模リポスト総数
14,389件
引用RT数
19件
告知ツイートの反応
告知1件としての伸びインプレッション
249,600回
いいね数
3,209件
リプライ数
59件
ブックマーク数
97件
拡散タイムライン
拡散の立ち上がりは早く、投稿から最初の1時間で2,280件、全体の約17%が動きました。
ここが24時間を通じてのピークです。
6時間後には約52%に達しており、初動でおおむね半分を集め切っています。
面白いのはその後です。
午前11時台にいったん788件まで落ち着いた拡散が、正午台に1,105件へ跳ね返り、午後1時台には724件へ戻っています。
昼の時間帯だけが、前後の時間帯より明確に高い。
宅配ピザという商材と、食事のタイミングが噛み合った動きとうかがえます。
深夜には午前3時台の74件まで下がりますが、そこで終わりではありませんでした。
午前6時台に155件、締切直前の7時台には202件と、底の2.7倍まで戻しています。
24時間で締め切る設計が、駆け込みの参加をもう一山つくったと読み取れます。
集計窓のなかでの内訳は、リポストが1万3,764件、引用が19件です。
ほぼ純粋なリポストで構成されており、これは「コメント不要・1アクション」という応募条件がそのまま反映された結果と言えます。
拡散の担い手
拡散者の傾向を把握するため、今回は青バッジ(有料機能の認証マーク)が付与されたアカウントを抽出して確認しました。
期間内に該当したのは約148件で、そのうち確認できたサンプル100件を分析対象としています。
さらにフォロワー1,000以上の主要拡散者に絞ると44件が残りました。
以下の割合は、この44件のなかでの分布です。
賞品がオンラインギフトという万人向けのものだったこともあり、特定ジャンルへの偏りは強くありませんでした。
最も多かったのはゲーム・アニメ・エンタメを中心に発信する層で44件中18件(41%)。
次いでグルメ・お酒が7件(16%)、子育て・ファミリーが7件(16%)、美容・コスメが5件(11%)、生活文脈が読み取りにくいその他・一般が7件(16%)という構成です。
食の発信者だけに届いたわけではない、という点がむしろ収穫だと見ています。
最大の塊となったエンタメ系の発信者は、自宅で過ごす時間を軸に発信している層でもあります。
宅配ピザが登場する場面と重なりやすく、賞品の当落とは別に、商品そのものを見てもらえる相手として自然な広がり方をしたとうかがえます。
フォロワー規模では、44件のうち10万フォロワー超が2件、1万〜10万が8件、1万未満が34件でした。
大型アカウント1件の拡散に依存するのではなく、中小規模の参加が積み上がって全体を形づくっています。
特定の誰かが火をつけたのではなく、多数の小さな参加が同じ方向を向いた結果と読み取れます。
フォロワー1,000以上の有料ユーザー44アカウントが拡散(最大427,536・うち1万超10件)
※ 期間内に青バッジが148件リポスト。うち100件を確認した範囲の集計です。
発信ジャンルの分布
フォロワー規模の分布
- 10万フォロワー超2件
- 1万〜10万フォロワー8件
- 1万フォロワー未満34件
賞品ジャンルと親和的な発信者:約 84%
Xでの反応
寄せられた反応を、名前を伏せて傾向として紹介します。
目立ったのは、賞品ではなく商品そのものへの言及でした。
「1人用ができて頼みやすくなった」という趣旨の投稿があり、これはピザハットが用意している1人前サイズのメニューに触れたものです。
キャンペーンをきっかけに、商品ラインナップそのものが会話に上がっています。
味の想像を語る反応も複数見られました。
すき焼きとテリマヨのどちらを選ぶか迷う声、辛いものが得意でない人にも向きそうだという受け止め、単純に「食べてみたい」という一言。
そして「リポストしました、当たりますように」と応募報告を添える投稿です。
抽選への期待と商品への関心が、同じ投稿のなかに同居しています。
応募の報告と味の話が並んで書かれるということは、商品名と一緒に言葉が広がっているということです。
キャンペーンとしては良い状態だと見ています。
考察
このキャンペーンが24時間で1万件超の拡散に届いた理由は、大きく3つに整理できます。
1つ目は、参加に必要な判断がほぼゼロだったことです。
フォローとリポストだけで完了し、当落はその場で分かります。
応募フォームも投稿作成も挟まないため、告知を見た瞬間から参加完了までが数秒で済みます。
表示回数に対して5.8%が拡散まで進んだという数字は、この設計と無関係ではないはずです。
2つ目は、締切を24時間に区切ったことです。
深夜に74件まで落ちた拡散が締切直前に202件まで戻った動きは、期限が参加の後押しになったことを示しています。
5日間の通し企画にせず、毎日締め切って毎日仕切り直す形にしたことで、初動と締切という2つの山を1日のなかに作れています。
3つ目は、商材と時間帯の相性です。
正午台だけが前後より高くなった動きは、宅配ピザというテーマだからこそ起きたものと考えられます。
朝8時の投稿が昼にもう一度見られている、という言い方もできます。
拡散の担い手が中小規模アカウント中心だった点も合わせると、これは大型アカウントの力で伸ばしたキャンペーンではありません。
条件・締切・時間帯という設計側の要素が積み上がった結果だと読み取れます。
同様のキャンペーンを実施するなら
今回のデータから、参考にできるポイントを整理します。
- 参加条件は1アクションに絞る。
今回は引用リポストが19件にとどまり、拡散のほぼすべてが素のリポストでした。
コメントを求めない設計が、そのまま参加数に効いています。 - 長期間の通し企画より、1日単位で締め切る。
締切直前に拡散が底の2.7倍まで戻っており、期限が明確なほど後押しが働きます。
連日開催にすれば、この山を日数分つくれます。 - 投稿時刻を商材の消費シーンから逆算する。
朝の投稿が昼にもう一度伸びた今回の動きは、食品・飲食では特に再現を狙う価値があります。 - 当落は待たせない。
その場で結果が分かる形式は、参加から離脱までの時間を短くします。
応募後に何かを待たせる工程があるかどうかは、事前に見直しておく価値があります。 - 賞品を絞りすぎない選択肢も持っておく。
今回はオンラインギフトという万人向けの賞品で、担い手のジャンルが特定領域に偏りませんでした。
認知を広げたい場面では、この広さが利点になります。
SocialReport でキャンペーンの反響を可視化する
この記事で見た「いつ・どのくらい・誰が拡散したか」は、SocialReport のX機能で扱っている領域です。
リポスト(拡散)調査では、対象の投稿を登録するとRTと引用リポストが自動で追跡され、拡散KPI・拡散タイムライン・影響力ランキング・引用リポストのポジネガ分布までを一画面で確認できます。
「RTのみ / 引用RTのみ / 両方」の切り分けもでき、今回のように引用が少ない企画でも、その事実自体を数字で示せます。
複数のリポスト調査をOR結合して集計することもできるため、今回のような連日開催のキャンペーンを日ごとに登録して、通しの動きとして見ることも可能です。
集計結果は約40項目から選べるカスタムレポートとしてPDF出力でき、パスワード付きの共有URLで社内やクライアントへそのまま渡せます。
クレジットカード不要で、登録から1週間の無料お試しを用意しています。
登録直後の状態でも、サンプル調査の分析画面とAI分析レポートの実物をそのまま確認できます。
まとめ
24時間で1万3,783件という数字そのものより、その形のほうが示唆に富んでいます。
初動・昼・締切直前という3つの山は、いずれもキャンペーン側が設計で作れる山です。
参加条件・締切の置き方・投稿時刻を組み替えるだけで、同じ賞品でも拡散の形は変えられる。
今回のデータは、そのことを具体的に示しています。
※本記事のデータは 2026年08月27日11時時点で X 上の公開情報をもとに SocialReport が集計した非公式の分析です。
リポスト数などの数値は取得時点のスナップショットであり、最新の値とは異なる場合があります。
担い手・参加者の分析は、確認できたサンプルの範囲での傾向であり、全数調査ではありません。
最終更新:2026-08-27