2026年9月7日、h&s が引用リポストを応募条件にした発売記念キャンペーンを始め、24時間で4,846件の拡散が集まりました。
ひと手間が増える条件でも、参加は落ちていません。
X でプレゼント企画を設計する担当者に向けて、実測から設計の効きどころを整理しました。

引用リポストは、コメントを書く負担のぶん参加が減ると見られがちな条件です。
ただ今回は、ハッシュタグ「#エイチアンドエス」を添えるだけでも応募が成立する形になっていました。
参加のアクションがそのまま公開の投稿として残るため、拡散とハッシュタグ投稿が同時に立ち上がっています。
/
h&s リフレッシュEX
発売記念キャンペーン実施中!
30名様に🎁
\暑さがまだ気になるこの季節。
メンソール配合で
頭皮アブラとニオイをクール洗浄!①xにてh&s公式アカウントをフォロー💙
②本投稿に #エイチアンドエス の
ハッシュタグをつけて引用リポスト🔃
してくれた方の中から… pic.twitter.com/l2DCAZmWq0— スカルプ&ヘアケア | h&s | エイチアンドエス (@hscareJapan) 2026年9月7日
キャンペーン概要
h&s は P&G が展開するスカルプ&ヘアケアブランドです。
今回の企画は「h&s リフレッシュEX」の発売を記念して実施され、抽選で30名にプレゼントが用意されました。
告知投稿では、メンソール配合で頭皮のアブラとニオイをクールに洗浄する点が訴求されています。
P&G のブランド情報ページでも、リフレッシュEX の薬用シャンプーはメンソールを高い水準で配合し、頭皮のアブラをクールに洗浄する製品として案内されています。
残暑が続く時期に、頭皮のベタつきとニオイという季節の悩みを、そのまま賞品の価値と結びつけた企画になっています。
応募方法は2ステップです。
公式アカウントをフォローし、告知投稿を「#エイチアンドエス」付きで引用リポストする。
この形式が、後述する拡散の内訳に効いています。
結果サマリー
まずキャンペーンの成果です。
取得時点で、リポスト総数は2,227件、引用リポストは3,431件に達しました。
ハッシュタグ「#エイチアンドエス」を付けた投稿も3,121件が確認できています。
応募のアクションが引用リポストであるため、拡散と投稿の両方が同じ参加行動から生まれています。
次に、告知ツイート1件としての反応です。
インプレッションは114,562回、いいねは2,101件、リプライは153件、ブックマークは295件でした。
見られた回数に対する比率で見ると、いいねが1.8%、リポストが1.9%、ブックマークが0.3%という内訳になります。
リポストといいねの比は1.06で、1.0を超えました。
共感の表明よりも参加のアクションがやや上回っており、行動喚起型の設計が働いたことがうかがえます。
キャンペーン成果
参加・拡散の規模リポスト総数
2,227件
引用RT数
3,431件
UGC投稿数
3,121件
告知ツイートの反応
告知1件としての伸びインプレッション
114,562回
いいね数
2,101件
リプライ数
153件
ブックマーク数
295件
拡散タイムライン
告知は9月7日の午前10時27分(日本時間)に投稿されました。
集計はここから24時間分です。
立ち上がりは速く、最初の1時間で全体の約7%が動きました。
ピークは同日11時台の596件で、投稿から1時間以内に最も高い山が来ています。
6時間後の16時台までには約49%が積み上がりました。
半分が半日を待たずに決まった計算になります。
その後は日中を通じて1時間あたり200件台を維持し、深夜0時台に91件、明け方には数十件台へ落ち着きました。
翌朝にかけてはゆるやかに戻り、24時間の集計を終えています。
内訳を見ると、この期間の拡散4,846件はリポスト1,849件と引用2,997件で構成されています。
引用が全体の約6割です。
リポストだけを数えていた場合、この企画の反響は実際の4割弱として記録されていたことになります。
UGC(ハッシュタグ投稿)の広がり
ハッシュタグ「#エイチアンドエス」を付けた投稿は、同じ24時間で3,121件が確認できました。
ピークは11時台の419件で、拡散のピークと同じ時間帯です。
6時間後までに約52%が投稿されており、こちらも初動に集中しています。
注意して読みたいのは、この3,121件の多くが引用リポストと重なっている点です。
応募条件がハッシュタグ付きの引用リポストなので、1回の応募が「拡散」と「ハッシュタグ投稿」の両方に数えられます。
2つのトラックを足し合わせて参加者数とみなすことはできません。
裏を返せば、参加のハードルを1アクションに保ったまま、ブランド名のハッシュタグが付いた投稿を3,000件規模で残せた設計だと言えます。
フォロー&リポストだけの企画では、参加の痕跡は基本的にリポストとしてしか残りません。
拡散の担い手
拡散者の傾向を把握するため、今回は青バッジ(有料機能の認証マーク)が付与されたアカウントを抽出して確認しました。
期間内に該当したのは約79件で、そのうち内容を確認できたサンプル60件を分析対象としています。
さらにフォロワー1,000以上に絞ると28件が残りました(懸賞専用のプロフィールは除外しています)。
この28件を発信テーマで分けると、アニメ・ゲーム・アイドルなどの推し活を軸にした層が43%(12件)で最も多く、特定ジャンルに寄らない一般の生活者層が32%(9件)と続きます。
美容・スカルプケアを主に発信する層は14%(4件)、子育てや暮らしを発信する層は11%(3件)でした。
賞品はヘアケア製品ですが、担い手は美容ジャンルの発信者に閉じていません。
日用品という賞品の性格を踏まえると、特定の関心層に偏らず幅広い生活者層へ届いたサインとして読めます。
確認できたサンプルの範囲での傾向であり、全数調査ではない点は補足しておきます。
フォロワー規模では、1万〜10万が12件、1万未満が16件でした。
最大は41,439フォロワーです。
数十万規模の1アカウントが牽引したのではなく、数千から数万規模の担い手が層として重なった形になります。
フォロワー1,000以上の有料ユーザー28アカウントが拡散(最大41,439・うち1万超12件)
※ 期間内に青バッジが79件リポスト。うち60件を確認した範囲の集計です。
発信ジャンルの分布
フォロワー規模の分布
- 1万〜10万フォロワー12件
- 1万フォロワー未満16件
賞品ジャンルと親和的な発信者:約 68%
Xでの反応
引用リポストの中身を確認すると、多くは「#エイチアンドエス」というハッシュタグだけを添えた短い投稿でした。
応募条件を満たす最小限の形です。
一方で、自分の言葉を書き足している参加者も見られました。
ある参加者は、暑い日は汗や皮脂で頭皮のベタつきやニオイが気になるので、さっぱり洗い上げたいと投稿しています。
別の参加者は「まだ暑い日はクールに」と、賞品の訴求を自分の生活の文脈に置き換えていました。
告知が掲げた「頭皮のアブラとニオイ」というテーマが、参加者の言葉として再び出てくる。
これは引用リポスト形式ならではの動きです。
考察
今回の設計で確かめられたのは、引用リポストを条件にしても参加が積み上がることです。
24時間で4,846件が拡散しました。
引用はハッシュタグを添えるだけでも応募が成立するため、参加者は書く量を自分で選べます。
この手軽さが、条件をひとつ増やしても参加が続いた背景にありそうです。
数え方には注意が要ります。
24時間の集計で引用は2,997件、リポストは1,849件でした。
応募条件が引用リポストである以上これは自然な内訳ですが、成果指標をリポスト数だけに置くと、この2,997件は集計から抜け落ちます。
もうひとつは初動の速さです。
1時間で約7%、6時間で約49%が動きました。
ピークは投稿の30分ほど後から始まる11時台です。
月曜の午前という時間帯に、ハッシュタグを付けて引用するだけという軽い参加設計が重なり、始業前後の時間に参加が集まったことがうかがえます。
担い手の層も示唆的でした。
ヘアケア製品というジャンルの明確な賞品でありながら、拡散の中心にいたのは推し活層と一般の生活者層です。
頭皮のベタつきやニオイは季節性の悩みで、特定の関心層を超えて共有されやすいテーマでもあります。
賞品そのものより、賞品が解決する悩みのほうが広く届いたと読み取れます。
同様のキャンペーンを実施するなら
今回の設計から、同様の企画に活かせるポイントを整理します。
- 参加は1アクションのまま、投稿として残る形を選ぶ。
ハッシュタグ付きの引用リポストは、フォロー&リポストと参加負荷がほぼ変わらないまま、ブランド名入りの投稿を残せます - 拡散はリポストと引用を分けて計測する。
今回は引用が約6割を占めており、リポストだけを追うと反響を実際より小さく見積もることになります - 告知は平日の午前に置く。
6時間で約半分が決まる立ち上がりでは、最初の数時間をどこに置くかが結果を左右します - 賞品の効能ではなく、賞品が解決する悩みを一文で書く。
参加者が引用に書き足す言葉の種になります - 担い手の層は賞品ジャンルの外まで確認する。
今回は美容系の発信者が14%で、拡散の中心は別の層でした
数字はいずれも取得時点のもので、他社の企画にそのまま当てはまるものではありません。
自社の企画で同じ指標を取り、比較できる形にしておくことが前提になります。
SocialReport でキャンペーンの反響を可視化する
1投稿のリポスト拡散を追跡する調査は、SocialReport が直接対応している領域です。
特定のツイートについて「RT のみ / 引用 RT のみ / 両方」の3パターンから対象を選べるため、今回のように引用がリポストを上回る構造もそのまま数字で捉えられます。
拡散 KPI(リポスト数・引用 RT 数・推定リーチ・初速スコア)と、T+1時間から T+7日までの拡散タイムラインを確認できます。
拡散したアカウントの影響力ランキング TOP20、引用 RT のポジネガ分布とサンプル投稿、投稿時間帯のヒートマップも同じ画面にあります。
ハッシュタグ側の動きはキーワード調査で追え、どちらもカスタムレポートの PDF 出力とパスワード付き共有 URL の発行に対応しています。
クレジットカード不要で、登録から1週間の無料お試しを用意しています。
登録直後の状態でも、サンプル調査の分析画面をそのまま確認できます。
まとめ
引用リポストを応募条件にした企画は、参加者の言葉と拡散を同時に残せます。
今回の24時間では、拡散の約6割が引用でした。
リポスト数だけを見ていると、反響の大きな部分を取りこぼすことになります。
何をもって「参加」と数えるかを、企画の設計段階で決めておく価値があります。
※本記事のデータは 2026年09月10日10時時点で X 上の公開情報をもとに SocialReport が集計した非公式の分析です。
リポスト数などの数値は取得時点のスナップショットであり、最新の値とは異なる場合があります。
担い手・参加者の分析は、確認できたサンプルの範囲での傾向であり、全数調査ではありません。
最終更新:2026-09-10