ケンタッキーフライドチキンの「にんにく醤油チキン」発売記念キャンペーンが、24時間で50,524件のリポストを集めました。
X でプレゼント企画を設計する担当者向けの分析です。
深夜0時台の初動と同じ日の朝に二つの山ができた動きを、実数で追います。

にんにく醤油チキン販売中📢
超にんにく醤油マヨも登場🧄🧄🧄
発売を記念し、抽選で300名様に1,000円分のデジタルKFCカードをプレゼント🥰① @KFC_jp をフォロー
②リポストで参加
③動画で結果を確認ハッシュタグ【食欲の秋はケンタでにんにく醤油】をつけて引用RPで当選確率UP!
— ケンタッキーフライドチキン🍗 (@KFC_jp) 2026年9月20日
キャンペーン概要
参加条件は、@KFC_jp をフォローしてキャンペーン投稿をリポストする形です。
賞品は1,000円分のデジタルKFCカードで、抽選で300名に当たります。
応募後は動画で結果を確認する流れになっており、さらに「#食欲の秋はケンタでにんにく醤油」を付けて引用リポストすると当選確率が上がる設計です。
必須のアクションはフォローとリポストの2つに収まり、引用は任意の上乗せという構造になっています。
告知の主役である「にんにく醤油チキン」は、2026年9月16日に数量限定で発売された商品です。
価格は340円で、昨年初登場した別添ソースが「超にんにく醤油マヨ」(30円)としてパワーアップして再登場しています。
メディアでは「秋の風物詩」と紹介される恒例商品で、賞品の1,000円分という金額は、このチキンとソースの組み合わせを複数回分カバーできる水準です。
販売が始まって5日後、商品が「販売中」と書ける状態のタイミングで告知が打たれています。
投稿時刻は9月21日0時。
この日は敬老の日で、2026年は9月19日から23日までが5連休にあたります。
結果サマリー
キャンペーンの成果として、リポストが50,524件、引用リポストが3,055件を記録しました。
合わせて5万件を超える拡散が、24時間のうちに積み上がっています。
告知ツイート自体の反応も厚く、インプレッション587,491回、いいね11,561件、リプライ213件、ブックマーク240件を集めました。
インプレッションに対するいいねの比率は2.0%、リポストの比率は8.6%です。
リポストをいいねで割った値は4.37、つまり「いいねを押す」よりも「拡散する」方が多く選ばれた投稿でした。
1.0を超えると行動喚起型と読める指標で、応募条件がリポストそのものである設計がそのまま数字に出ています。
キャンペーン成果
参加・拡散の規模リポスト総数
50,524件
引用RT数
3,055件
告知ツイートの反応
告知1件としての伸びインプレッション
587,491回
いいね数
11,561件
リプライ数
213件
ブックマーク数
240件
拡散タイムライン
集計窓の24時間で、リポストと引用を合わせた51,754件を時間別に追えました。
内訳はリポストが49,002件、引用が2,752件です。
最初の1時間、9月21日0時台に9,506件が集中しました。
これは全体の約18%にあたり、ピークもこの時間帯です。
そこから深夜にかけては緩やかに下がり、3時台から4時台がもっとも落ち着いた1時間あたり約1,230件でした。
6時間経過時点での累積は約36%です。
動きが変わるのは朝です。
6時台に3,000件台へ戻し、7時台は3,483件まで持ち上がって、この日の2番目の山になりました。
8時台3,391件、9時台3,089件と続き、深夜の谷を挟んで二つ目のまとまった波ができています。
以降は緩やかに下がっていきますが、21時台から23時台にもう一度小さく上向き、23時台は1,284件でした。
集計窓の末尾の端数を除けば、どの時間帯も1時間あたり1,000件を超えており、初動のあとも参加が途切れずに続いています。
拡散の担い手
拡散者の傾向を把握するため、今回は青バッジ(有料機能の認証マーク)が付与されたアカウントを抽出して確認しました。
期間内に確認できた青バッジのアカウントは約337件で、そのうちサンプルとして分析できた89件から、フォロワー1,000以上の主要拡散者30件を抽出しています(懸賞専用のプロフィールは除外済み)。
以下の割合は、この30件の範囲での分布です。
賞品がデジタルギフトのため、賞品の使い先である「食」への距離でジャンル軸を置きました。
30件のうち、外食・スイーツ・お取り寄せを中心に発信する「グルメ・食べ歩き」層が9件で30%、ゲーム・アニメ・配信の層が6件で20%、食卓の購買を担う家族・子育て世帯が5件で17%、特定の傾向が読み取れない「その他・一般」が10件で33%という分布でした。
特定の傾向が読み取れない層を除くと、食に近い「グルメ・食べ歩き」が最も大きい塊です。
食への距離が近い2つの層、グルメ・食べ歩きと家族・子育て世帯を合わせると30件中14件(約47%)になります。
残りは特定のジャンルに集中しておらず、万人向けの賞品らしい広がり方で、ひとつの趣味クラスタの中で回った拡散ではなく生活者の幅に沿って届いたことがうかがえます。
フォロワー規模では、1万から10万フォロワーが5件、1万フォロワー未満が25件でした。
最大は36,128フォロワーです。
特定の大型アカウントが一手に押し上げた形ではなく、中小規模の層が数で支える構図になっています。
フォロワー1,000以上の有料ユーザー30アカウントが拡散(最大36,128・うち1万超5件)
※ 期間内に青バッジが337件リポスト。うち89件を確認した範囲の集計です。
発信ジャンルの分布
フォロワー規模の分布
- 1万〜10万フォロワー5件
- 1万フォロワー未満25件
賞品ジャンルと親和的な発信者:約 67%
Xでの反応
引用リポストを確認すると、「#食欲の秋はケンタでにんにく醤油」というハッシュタグだけを添えた短い投稿が中心でした。
そこに「おいしそう」といった一言が添えられるもの、にんにくの絵文字を並べて商品名の印象を強めるものが混じります。
長い感想を書き込む形ではなく、ハッシュタグを応募の印として置いていく使い方が広く選ばれていました。
引用を当選確率の上乗せに置いた設計が、参加者に文章を考える手間をほとんど求めないまま、3,055件の引用につながっています。
考察
拡散を押し上げた要因は、時刻と参加設計の2点に整理できます。
ひとつは投稿時刻です。
0時台に全体の約18%が入り、深夜の谷を経て朝6時台から9時台に二つ目の波が来ました。
日付が変わった直後に投稿することで、その時間に起きている層の初動をまず取り、同じ日の朝に画面を開いた層がそのまま二つ目の山を作った形です。
この日が祝日で、9月19日から23日までの5連休の中日にあたることも、朝の時間帯に余裕のある層と重なりやすい条件でした。
もうひとつは、必須アクションをフォローとリポストに絞った点です。
インプレッションに対する拡散率8.6%、リポストをいいねで割った4.37という数字は、見た人が迷わず拡散に進めたことを示しています。
引用は当選確率の上乗せという位置づけで、書く負担を増やさずに3,055件が積み上がりました。
応募のハードルを上げずに、拡散の経路をリポストと引用の2本に分けた構成が効いています。
商品の販売期間の中に告知を置いたことも、参加の動機を支えています。
「販売中」と書ける状態であれば、賞品のデジタルギフトがそのまま店頭での購入につながる導線になります。
同様のキャンペーンを実施するなら
今回のデータから、同様の企画を設計するときに参考にできる点を整理します。
- 必須の応募条件は1アクションに絞る:フォローとリポストだけで完結させ、引用は当選確率の上乗せとして任意に置く。
拡散率8.6%・リポスト/いいね比4.37はこの構造から出ている - 投稿時刻は初動と朝の二つの山で考える:0時台の集中と朝6〜9時台の再上昇は別の波として現れる。
片方だけを狙うより、日付が変わる時刻に置いて両方を拾う設計が選択肢になる - 告知は商品の販売期間の中に置く:発売から5日後という位置なら「販売中」と書けるため、賞品が店頭の購入につながる
- 賞品金額は商品の実売価格を複数回分カバーする水準にする:340円の商品に対して1,000円分という設計は、当選後の使い道が具体的に想像できる
- 引用用のハッシュタグは短く打ちやすい形にする:引用の中身はハッシュタグだけの投稿が中心だった。
長い文章を求めない前提でタグを設計すると、参加の総数が伸びやすい
SocialReport でキャンペーンの反響を可視化する
1投稿のリポスト拡散を追跡する領域は、SocialReport の X 機能が直接対応している部分です。
特定ツイートの RT と引用 RT を自動で追跡し、「RT のみ/引用 RT のみ/両方」の3パターンから対象を選べます。
拡散 KPI(リポスト数・引用 RT 数・推定リーチ・初速スコア)と、T+1時間から T+7日までの累積タイムライン、拡散したアカウントの影響力ランキング TOP20、引用 RT のポジネガ分布を1つの画面で確認できます。
今回の記事で追った「0時台に約18%」「朝に二つ目の山」のような時間単位の動きも、投稿時間帯ヒートマップと拡散タイムラインで同じように読み取れます。
集計結果は AI 分析レポートが文章に書き起こし、PDF とパスワード付き共有 URL で社内やクライアントへそのまま提出できます。
複数のリポスト調査を OR 結合して、シリーズ企画をまとめて集計することもできます。
クレジットカード不要で、登録から1週間の無料お試しを用意しています。
登録直後の状態でもサンプル調査の分析画面をそのまま確認でき、AI 分析レポートの実物も閲覧できます。
まとめ
5万件という数字そのものより、この企画で見るべきは「応募の必須条件を増やさないまま、拡散の経路を2本に分けた」という設計だと受け止めています。
リポストを応募条件そのものに据え、引用は確率の上乗せとして任意に置く。
この2階建てが、参加のハードルと拡散量を同時に成立させていました。
投稿時刻の選び方まで含めて、再現できる形が残っている事例です。
※本記事のデータは 2026年09月22日11時時点で X 上の公開情報をもとに SocialReport が集計した非公式の分析です。
リポスト数などの数値は取得時点のスナップショットであり、最新の値とは異なる場合があります。
担い手・参加者の分析は、確認できたサンプルの範囲での傾向であり、全数調査ではありません。
最終更新:2026-09-22